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大衆作家
「大衆作家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大衆作家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
が、詳しい御事蹟は記録にないが、大衆文学の主人公としては、面白い存在ではないか。
大衆作家も、もっと時代を溯れば、いくらでも題材はあるわけである。 とに角斯かる....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
晩、庸三が小夜子の家の、いつものぴたぴた水音のする下の小間にいると、思いがけなく
大衆作家の神山と春日とがやって来たというので、二階座敷へ行ってみた。庸三は話のつ....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
狗」(ポケット)に過ぎなかったものである。 然も、現在に於て、これらの作家は、
大衆作家として第一流の名声を獲得しているが、その当時に於ては、殆《ほと》んど人の....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
ん」 と、奥から出てきて、廊下へ立ったままで云った。 「何」 叫ぶが早いか、
大衆作家になる私だ。えいっ、廊下へ飛上った天狗飛切りの術。 「待ってたわいな」 ....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
いのだ。こんど徳川家康と一つ取っ組んでみようと思う、なんて大それた事を言っていた
大衆作家もあったようだが、何を言っているのだ、どだい取組みにも何もなりやしない、....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
が、こういう事を書いたからとて、直に、私の品性を評されては困る。エロ時代だから、
大衆作家らしくこうした品物まで研究していると、一寸、向学心を広告したまでで、決し....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
の概念に就いて、文化生活・文化住宅の類がそうであった。同様にして今や、大衆文芸・
大衆作家の類を産むに至ったのを吾々は見る。大衆とは何等か、甘やかされた俗衆か、思....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
との間には、機械的な限界を設けることが出来ない。例えば階級的な意味に於ける有力「
大衆作家」の或る人々が、もはやブルジョア・ジャーナリズムの取り上げる処とならない....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
史的に追いつめられて来たので、嘗ての文壇人を一方ジャーナリズムのモメントとしては
大衆作家に、他方ではこれに反作用してアカデミズムのモメントとしては純文学者――そ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
が指導的な役割をもっているということを注意しなければならないが、ところで、多数の
大衆作家達が前警保局長松本学氏の後押しで「帝国文芸院」運動をはじめたことは有名だ....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
潜んでいるわけである。円朝をして今の世に在らしめば、その創意、その文才、いわゆる
大衆作家としても相当の地位を占め得たと思う。 この旅行は、彼が三十八歳の秋であ....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
た顔の近影を眺めている姿は、一体いかなる不逞なドラ猫に見えるであろうか。 ある
大衆作家は「新婚ドライブ競争」というような題の小説を書くほどの神経の逞しさを持っ....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
出た。「張さんの知り合いの阿片窟へ行って見ましょう」とS記者が云う。 どんなに
大衆作家としての僕の猟奇的精神がこの言葉を耳にした時フクレ上がったか、友よ、想像....
「作家としての問題」より 著者:小川未明
の代弁となり、時に彼等の忠言者たらなければならぬものである。これを称して、私は、
大衆作家と言い、或は民衆作家とも呼ぼうとします。 しかるに、今日は、『大衆に向....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
と実名が出て居るから、二代目春水などの作と見ることは出来ない訳である。即ち此書は
大衆作家春水の絶筆たる大衆向教訓書といってもよいであろう。 次に挙げた『赤本智....