大行李[語句情報] » 大行李

「大行李〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大行李の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
銀細工の鳳凰や、蝶々なんぞの飾りを付けた二つの梅漬の甕を先に立てて、小行李とか、大行李とかいった式の食料品や天幕なんぞを積んだ車が行く。その後から武器を持った馬....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ったであろう。 夜になった。夜半近く、又、行軍縦隊や、自動車や、鍋釜をかついだ大行李の人夫等が、駅頭に着いた。 一台の立派な自動車には、抜身のピストルを持っ....
戦場」より 著者:夢野久作
地平線上に、纔かに起伏している村落の廃墟には、数日前から二個大隊の工兵が、新しい大行李と一緒に停滞したまま動き得ないでいる状態である。 ――だからあの光弾の打....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て、国府津へ行くとかアサカへ行くとか云って居ります。そのたんびに昔の軍隊のように大行李を運んで。こういう時代には落付かない心が、こんな形もとるのでしょうか。わた....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
りませんが、一時ぐらいかも知れません」 どうやら殺人の現場に当りがついてきた。大行李に詰めてあったも道理、女剣劇の荷造りの中に、荷物の一ツのように見せかけて荷....