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大角
「大角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大角の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姪子」より 著者:伊藤左千夫
ぶ》って、おれのいったのも気がつかずにやってる、表手の庭の方には、白らげ麦や金時
大角豆などが庭一面に拡げて隙間もなく干してある、一目見てお町が家も此頃は都合がえ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
なみぐさ》』十に、ある説に亥子餅《いのこもち》七種の粉を合せて作る。大豆、小豆、
大角豆《ささげ》、胡麻、栗、柿、あめなりとあって、柿も七種の粉の仲間入りをしてい....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
て、衆議院ではその動機を説明しろと当局を追求し始めた。荒木陸相に代った林新陸相と
大角海相とはそこで、軍民離間を強調した内容の印刷物を配布した者があったから、容易....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
とは云わない。寧ろ「一挙に解決のつくことはない」と云っているのだ。 更に慎重な
大角海相は又、同年七月八日同じく岡田首相との会見に於て、機関説問題に就いての海軍....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
や、蹠である。時しも、鬱金木綿が薄よごれて、しなびた包、おちへ来て一霜くらった、
大角豆のようなのを嬉しそうに開けて、一粒々々、根附だ、玉だ、緒〆だと、むかしから....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
野暮な山の手だった――富士見町の花柳界が盛りになったのは、回向院《えこういん》の
大角力《おおずもう》が幾場所か招魂社《しょうこんしゃ》の境内へかかってから、メキ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ごとくに戦場を横断していった。
かくのごとき光景は、重騎兵によってモスコヴァの
大角面|堡《ほ》が占領された時いらい、かつて見られない所であった。ミュラーはもは....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
》と三つの行き止まりとを見回ってきたところだった。彼らがそれらの行き止まりの奥に
大角灯を振り動かしてる時、既にジャン・ヴァルジャンは途中でその隧道の入り口に出会....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
つくと、又一人、スックと立った人がある。九条武子の建設した「あそか病院」の院長、
大角先生である。 「ただ今のお話は、私もこの日頃痛感しておりました事実で、近年の....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
る佐太郎を遣《つか》わし給えり、彼は瓜《うり》、茄子《なす》、南瓜《かぼちゃ》、
大角豆《ささげ》、満ちたる大いなる籃《かご》と五升入りの徳利とを両手に提《さ》げ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
た。それまでは何しろ往来に近い手狭な家で、患者が来ますと困るからです。今度の家は
大角とかいった質屋の隠居所で、庭道楽だったそうで、立派な木や石が這入っていました....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
は『三国志』の赤壁をソックリそのままに踏襲したので、里見の天海たる丶大や防禦使の
大角まで引っ張り出して幕下でも勤まる端役を振り当てた下ごしらえは大掛りだが、肝腎....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
材料は家々から持寄り、米などは貰い集め、野菜ものは畠から取って来てもよい。或いは
大角豆だけは勝手に畠に入ることを許していたという土地があるのも、私には意味のある....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
てはいけないというもの等がある。 隣の北安曇郡でもずっと北へ寄って、同じ理由で
大角豆畠へ入らせぬ村があり、また夕顔棚の下へ行くと、七夕様の天の川のお渡りなさる....