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大谷
「大谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
大谷川
馬返しをすぎて少し行くと
大谷川の見える所へ出た。落葉に埋もれた石の上....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
女には始めてだった。たね子は紋服《もんぷく》を着た夫を前に狭い階段を登りながら、
大谷石《おおやいし》や煉瓦《れんが》を用いた内部に何か無気味《ぶきみ》に近いもの....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
ない、私の心の地獄味なのでございますよ。で、なぜそうしなくてはならぬかと申せば、
大谷勇吉の『顔粧《かおつくり》百伝』や三世|豊国《とよくに》の『似顔絵相伝』など....
「温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
ように思う。ただ一人|此処に挙ぐれば、現在は中央文壇から遠ざかっているけれども、
大谷|繞石君がいるだけである。この人は夏目さんの最も好い後継者ではあるまいか。 ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
……坂東よせ鍋 一………………………………尾上天麩羅 一………………………………
大谷おそば 一………………………………市川玉子焼 一………………………………片岡....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
熊の芝居という大阪俳優の一座で、その役割は萩原新三郎(中村竹三郎)飯島の娘お露(
大谷友吉)飯島の下女お米、宮野辺源次郎(中村芝鶴)飯島平左衛門(嵐鱗昇)飯島の妾....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
てはまだ京都中の映画館にも映画会社にもトーキーの再生装置がなかつたとき、本願寺の
大谷さんのおやしきの一隅にはちやんとトーキーの映写室がありウェスタンの再生機がす....
「慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
議もならねばそのままにして別れる。晴れて今日は俄かに暑くなる。――午後再び散歩。
大谷川のほとりまで行って引っ返して来ると、お冬さんの店にはかの磯貝という紳士が腰....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
に打ちこんで継いだ形になる人である。父親は地位は低かったが、源之助とよく一座した
大谷馬十である。河合は若い時旧派の役者になろうとして(外の事情は知らぬ)大阪に奔....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
門徒衆一統の男さえ立てばええ。わしもその中の一人やからな。だが、なんしい十年まえ
大谷の御廟所を比叡山の大衆に焼き払われてから、大将株のお上人さまは加賀、越前と辺....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
またの仲間の者と共に浜へ越ゆる境木峠を行くとて、また笛を取出して吹きすさみつつ、
大谷地(ヤチはアイヌ語にて湿地の義なり内地に多くある地名なりまたヤツともヤトとも....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
た。話のついでに白状して置く。 明くる二十二年の新富座三月興行から市川荒次郎と
大谷門蔵の二人が名題俳優に昇進して、門蔵は馬十と改名した。この二人が同じような柄....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
ら宿れそうだ。やがて、雲霧も次第に薄らぐ、先ず安心、と濡た衣裳を乾かす。 この
大谷を、横尾の空沢または大沢「信濃、横尾の空沢、嘉門次」という。空沢とは、水なき....
「西航日録」より 著者:井上円了
kbungalow)に入る。これ、外人旅行のために建てられたる休泊所なり。ここに
大谷光瑞上人に謁するを得たるも、また不思議の因縁なり。余、ガヤ懐古の題にて歌をつ....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
いるが、実際は任地で風土病にかかって死んだのだった。 両人の関係を承知の上で、
大谷伯爵が自分の愛嬢を小田切氏に嫁った。この結婚がまた噂の種になった。必ず小田切....