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大負け
「大負け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大負けの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あいびき」より 著者:ツルゲーネフイワン
み眺めていた。それに「ヴィクトル」といえば史丹のごとくに臥《ね》そべッて、グッと
大負けに負けて、人柄を崩して、いやながらしばらく「アクーリナ」の本尊になって、そ....
「象牙の牌」より 著者:渡辺温
」の集まりである象牙菊花倶楽部の正当なる報酬なのだからねえ。もちろん、君が麻雀で
大負けをして金に窮した結果、我が善良なる僕胡を欺いて君の宿に呼び寄せて惨殺し、そ....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
、二百疋では何うも国へも帰られんて」 茂「そんなら幾許欲いというのだ」 玄「
大負けに負けて僅か百両借りたいんで」 三十六 由「おやまア呆れ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
だってアンマリ冷淡過ぎはしませんか」
「冷淡過ぎたって仕方がない。よしんば吾輩が
大負けに負けて、若林の加勢をして、その犯人を探し出したにしたところが、そいつをフ....
「ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
、きのうの、あの分だけはね」 「これまでのが全部で、いくらなの? ざっと、まあ、
大負けに負けて」 「二万円」 「それだけでいいの?」 「
大負けに負けました」 「....
「火星兵団」より 著者:海野十三
す。それからルル公爵が、副王となられました。前の国王は、火星兵団を地球へむけて、
大負けに負けてしまったその責任をとって、位をしりぞき、ロロ新王に忠誠をちかわれま....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
してみてくれよ。いや、口頭試問はこの辺で打切として、まあ落第点は可哀そうだから、
大負けに負けて六十点をやるかな。うわっはっはっ」 川上機関大尉は、はじめて腹の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
励して、居たくないところにいる人間の気むずかしさなどは持つまい決心です。それこそ
大負けですからね。ユリがもし精神の活溌さからの明るさを持っているとするなら、それ....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
まる。酉《とり》の市《まち》は明後日《あさッて》でござい。さア負けたア負けたア、
大負けにまけたアまけたア」と、西宮は理《わけ》も分らぬことを言い、わざとらしく高....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、ためらって云うと、天心堂は一向にためらわず、 「この見料はチト高いなア。そこを
大負けにして三円にしてやろう」 ベラボーな高いことを云う。楠は内心泣く泣く有金....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はは。宇治川の先陣というわけか」 「所は東の多摩川だが、これや見ン事、釜のふたの
大負けだったな」 旅舎の前を通る雑人輩のたわ言だった。 往来を行く彼らにすれ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
意見なのだ。 すると、佐々木道誉が、笑って言った。 「それはまずかろう。いちど
大負けに負けているうえ、両大将が山城へ入りこんで、および腰な御指揮とあっては、士....