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大足
「大足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大足の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
れあいででも用いるたびなら格別、大和《やまと》ながらの優にやさしい女性に十文半の
大足は、不審以上に奇怪と思いましたので、右門は時を移さず奥へ通ると、そこにねこぜ....
「少女病」より 著者:田山花袋
れでも追い越して、衣ずれの音、白粉の香いに胸を躍らしたが、今度は振り返りもせず、
大足に、しかも駆けるようにして、階段を上った。 停留場の駅長が赤い回数切符を切....
「赤外線男」より 著者:海野十三
に大きな靴の跡があったよ」 「靴の跡ですか」 「そうだ。これはちょっと変っている
大足だ。無論、深山理学士のでもないし、またこれは男の靴だから、この室のダリア嬢の....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
、常に此筋向うの酒屋へは能く行きますが目「好し、彼所で問うたら分るだろう」と云い
大足に向うの酒店に馳せて入る、余は薄々と其目的を察したれば同じく酒店に馳て入るに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「分量は、このくらいあったら足りましょうでがんすかなあ」
「足りますとも、藤原の
大足《おおた》りのたりたりで、余るくらいですよ」
「余りますか? そんならひとつ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ゆゆ》しい時代を劃した地点であるというようなことには、いっこう頓着がないのです。
大足彦忍代別天皇《おおたらしひこおしろわけのすめらみこと》の四十年、形はすなわち....
「大きい足袋」より 著者:宮本百合子
四十五銭はきっととられますわい」と云って肩をゆすって笑う。「田舎でもねー」と流石
大足の私も十二文ノコウ高には少々驚かされる。二三町行くと又足袋屋があったらこんど....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
。いずれ閑々にゆっくりと子供の世界を見物して、御披露したいと思っているが、調査に
大足労を要するから、いつのことだか分らない。そのうちにアプレゲールなどという言葉....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
に、また大に信じて、彼の宇宙に関する理念を語り得た。その後、知識は駸々乎として長
大足の進歩を示し、宇宙に関する中世紀の理念は不完全となり、当時の包括的思索も終に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
うに、この図体の大きな熊の親類のような奴が、やっぱり電信柱や木の根ッ子に、ふとい
大足をチョイとあげて、ムヤミに小便するのである。 西洋犬はこんなことはしません....
「日記」より 著者:宮本百合子
たい。生き抜く力を欲しい。私は私の作品が力強くドシドシと進んで行きたいのである。
大足に勇ましく我心よ進みてあれ。 一月十五日○(土曜) 夜、例の続きを五六枚書....
「山の人生」より 著者:柳田国男
言えばすぐに長さ三尺の四尺のと書かなければ承知せぬが、かりにこれに相応するような
大足の持主があるにしても、そんな物を履いて山の中があるけたものでない。我々|風情....
「遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
と完全に融和し、通婚行はれ、殊に郡下屈指の蚕業発達し、富の程度向上し、総ての点長
大足の進歩を為せり。 同郡□□村に小字□□□と称する部落あり、戸数三十戸内外に....