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大軍
「大軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
》に追いつめられた時の楚の軍は、たった二十八騎です。雲霞《うんか》のような味方の
大軍に対して、戦った所が、仕方はありません。それに、烏江の亭長《ていちょう》は、....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
えないものなのであろうか知ら? 御存じの通り、稲塚、稲田、粟黍の実る時は、平家の
大軍を走らした水鳥ほどの羽音を立てて、畷行き、畔行くものを驚かす、夥多しい群団を....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
で起きたのでありますが、活気あるフランスは、それを弾圧して、とにかく百万と称する
大軍――実質はそれだけなかったと言われておりますが――を集めて、四方からフランス....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
のくらい心丈夫になったかしれない。 「おや、来たらしいぞ。あの地ひびきは、月人の
大軍が近づく音にちがいない」 モウリ博士は月世界に住みなれたせいで敏感《びんか....
「地球要塞」より 著者:海野十三
浸透して、国内に侵入し、わが要塞建設を察知すべく、よって直ちに金星へ通信し、金星
大軍は、時を移さず、わが本土内に攻め入り、ひいては地球の大敗北を誘致するに到りた....
「火星兵団」より 著者:海野十三
生は、博士に向かい、
「博士。われわれは見つけられたのです。今にここへ火星兵団の
大軍が、押しよせて来るでしょう。ですから、またガス砲をうつ用意をしては、いかがで....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
をあげました。 ああ、×領ハワイ。 ×国艦隊が太平洋で無二の足場とたのむ島。
大軍港のあるハワイ。 そのハワイを更に東へ二千キロも、×国本土に近づいたところ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
戦争が始まっているようなものだ。お天気が定まってくると油断がならない。昔、蒙古の
大軍が兵船を連ねて日本に攻めてきたときには、はからずも暴風雨に遭って、海底の藻屑....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
なれば、何れの土地に居られましても、附近の武人どもが、後から後から馳せ参じて忽ち
大軍になったと申します。『わざわざ遠方からあまたの軍兵を率いて御出征になられるよ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
れて立っていました。 ゲルダは、いっしょうけんめいかけだしました。すると、雪の
大軍が、むこうからおしよせてきました。 けれど、その雪は、空からふってくるので....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
火が、蜿々と蛍のように飛んで来ました。 真正面に、凹字形の大な建ものが、真白な
大軍艦のように朦朧として顕れました。と見ると、怪し火は、何と、ツツツと尾を曳きつ....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
れの秘薬、かつてこれは洞斎から真田幸村にも教えて、風を利用して薬粉を散らし、敵の
大軍へ一時に目潰しを食わせるという計画をも立てたのだが、大阪夏之陣の風の吹き方が....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
伝えられていた。直義はわが身のあやういのを恐れて、一旦は都を落ちのびたが、さらに
大軍をあつめて攻めのぼって来たので、尊氏は播磨路まで出てそれを邀え撃つことになっ....
「西航日録」より 著者:井上円了
るに、四面広漠たる一大原野にして、麦田のほかに、村落の遠近に碁布せるを見る。実に
大軍を動かすに最も適せる地たるを覚ゆ。岡頭に獅子の記念碑あり。 夢跡に留めし獅子....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
年のイタリア作戦 一八〇五年をもって近世用兵術の発起点とする人が多い。二十万の
大軍が広大なる正面をもって千キロ近き長距離を迅速に前進し、一挙に敵主力を捕捉殲滅....