大都[語句情報] » 大都

「大都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大都の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
が踏んだと同一な発達の径路によるということではない。否むしろ先達《せんだつ》たる大都市が十年にして達しえた水準へ五年にして達しうるのが後進たる小都市の特権である....
大川の水」より 著者:芥川竜之介
ことに大川は、赭《あか》ちゃけた粘土の多い関東平野を行きつくして、「東京」という大都会を静かに流れているだけに、その濁って、皺《しわ》をよせて、気むずかしいユダ....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
れば同盟罷工《どうめいひこう》や婦人運動の報道が出ている。――そう云う今日、この大都会の一隅でポオやホフマンの小説にでもありそうな、気味の悪い事件が起ったと云う....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
活動を見た。男らしい活動が風を起す、その風がすなわち自由の空気である。 内地の大都会の人は、落し物でも探すように眼をキョロつかせて、せせこましく歩く。焼け失《....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、成層圏にも行動し速度のますます大となる飛行機に対しては、小さな目標はとにかく、大都市の如き大目標防衛のための地上よりする防禦戦闘は、制空権を失えば、ほとんど不....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
かという具体的な説明から始めようと思う。 四社連盟というのは松竹・日活・新興・大都、以上四社が共同利益を目的とする協約を結んだことによって新たに効力を発生した....
売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
集の動揺む下に、冷然たる線路は、日脚に薄暗く沈んで、いまに鯊が釣れるから待て、と大都市の泥海に、入江のごとく彎曲しつつ、伸々と静まり返って、その癖|底光のする歯....
」より 著者:池谷信三郎
、モラトリアム、……等といっしょに、荒縄でくくられ、トラックに積みこまれて、この大都会を地方へつなぐいくつかの停車場へ向けて送りだされていた。だから彼が、まるで....
映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
は寺であるが、いわゆる寺ではない。試みにその事務所をのぞいてみよ。規模からいつて大都会の市役所くらいはある。なぜこんなことを知つているかというと、私は映写室を探....
親ごころ」より 著者:秋田滋
その娘を探しあてただとよ」 そう聞くと、二人はすぐさま巴里を指して歩きだした。大都会に一歩あしを踏み入れると、彼等はその広いことと、往来の人の多いことに、しば....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
……………………………………………………後藤新平の言ったとおり、世界で何番目かの大都にこの十年間に見ンごと盛り上ったそこで、長い間教育され、そこの華やかな空気を....
註文帳」より 著者:泉鏡花
丑満頃おいは都のしかも如月の末にあるべき現象とも覚えぬまでなり。何物かこれ、この大都会を襲って、紛々|皚々の陣を敷くとあやまたるる。 さればこそ、高く竜燈の露....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
二丁ありし。政教子曰く、愚民の宗教を念ずるその形、東西異なることなし。ウィーンの大都会にして、なおわが国の村落僻邑に存するものと同一の風習あるを見る。世の論者ヤ....
西航日録」より 著者:井上円了
所なり。また、これより十三マイルを隔ててリーズ市あり。これ、英国中第五番に数うる大都会なり。余、バルレー村滞在中これらの町村を巡見し、学校、工場、寺院等、その主....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
次に来たるべき決戦戦争では作戦目標は軍隊でなく国民となり、敵国の中心即ち首都や大都市、大工業地帯が選ばるる事が既に今次英独戦争で明らかとなっている。 すなわ....