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「大酒飲み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大酒飲みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
んだものですから、四人の子もちになっているのですよ。おまけにまた夫はいつのまにか大酒飲みになっているのですよ。それでも豚《ぶた》のように肥《ふと》った妙子はほん....
世相」より 著者:織田作之助
って来た継母との折れ合いが悪くて、自分から飛び出して芸者になると、一年たたぬ内に大酒飲みとなってしまったという。引かされて清水町で「ダイス」の店をひらいたのは二....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
兄の折檻 王という役人は大定年中に死んだ。その末の弟の王|確というのは大酒飲みの乱暴で、亡き兄の妻や幼な児をさんざんに苦しめるのであるが、どうにも抑え....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
んか。ここから四分の一マイルとねえ処に七十万ポンドって金があるんだ。青っ面をした大酒飲みの老いぼれ海員の――それも死んでる奴が怖えってって、そういう大金に尻を見....
日本文化私観」より 著者:坂口安吾
、酒も飲んでいないというのが、却って怪しまれる種であった。そういう次第で心を改め大酒飲みになった訳でもないのだが。 銀座から築地へ歩き、渡船に乗り、佃島へ渡る....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
という婦人科の医者がいた。まだ三十だが、手術は名手で、患者の評判が甚だよろしい。大酒飲みで、生一本の男であるが、それだけに、粗野で、私同様、ジロリの女に軽蔑毛ぎ....
不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
って、言いだして、サッちゃんが、それを決定的にしたのであろう。 サッちゃんも、大酒飲みの由であるが、その遺書は、尊敬する先生のお伴をさせていたゞくのは身にあま....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
宿六はたしかにほんとに偉いんぢやないかと思ふことがあつた。それはつまり、守銭奴で大酒飲みで大助平で怠け者で精神的なんてものは何一つないといふのはつまり人間が根は....
足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
うるさく地球をひつかき廻して歩いてゐるが、首から上が消えてしまつて無いのである。大酒飲みだから、首がないと困るけれども、彼は臍から飲む。そしてその臍で年中うるさ....
太宰治情死考」より 著者:坂口安吾
太宰の遺書は体をなしておらぬ。メチャメチャに泥酔していたのである。サッちゃんも大酒飲みの由であるが、これは酔っ払ってはいないようだ。尊敬する先生のお伴して死ぬ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いを早く利かせるために用いていた。この男の苦心は察するに余りがある。あれぐらいの大酒飲みは、いくら稼いでも飲み代に足りないから、いかにして早く酔うかという研究が....
」より 著者:岡本綺堂
師匠の家へ出這入りしている。文字友は弥三郎より二つ三つ年上の廿五六で、女のくせに大酒飲みという評判の女、それを聞いて笑い出した。 「そんなにうまければ食べてもい....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
呑百姓であったが、鶏やケダモノを食うので、村中から嫌われていた。彼の父は怠け者で大酒飲みであったが、冬になると、どこかへ稼ぎに行って、春さきに、まとまった金を持....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
屋四郎兵衛の子の大太夫を小姓に使ったが為に滅んだのだとか、長春の小姓の山井図書は大酒飲みであったが、青屋にかたぎぬ修理という侍は、青屋太郎右衛門の娘を息子の嫁に....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
せる仕事に取組んだのだった。 使用人としては、原紙などの運び役に櫛原万造という大酒飲みのじいさんと、私が日給二十銭で雇った亭主持ちの女子作業員、おげんさんの二....