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「大鉈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大鉈の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
かった。採菊翁自身が執筆の部分はどうだか知れないが、榎本君が担当の部分にも余程の大鉈を加えられていたらしかった。勿論、この時代にはそれがむしろ普通のことで、素人....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
水泡は箏の手を止める。 間の襖が向こうから開き、一人の大男が現われた。手に大鉈を持っている。刃先から鮮血が滴っている。その血の滴った床の上に一人の男が転が....
旅愁」より 著者:横光利一
という意味に西園寺家を解しても、二つ巴を同じくする理由も頷けた。彼はこの紋章と、大鉈で断り払ったかと見えるテーブルに似た岩山が、晴れた空にくっきり聳え立った父の....
楊先生」より 著者:豊島与志雄
を帯にさしはさみ、足には支那靴をはいている。傍には、古材木が重み積ねてあり、鋸や大鉈小鉈が揃えてある。 私は微笑した。 「仕事というから、なんだと思ったら、薪....
木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
う言っているうちにも、重兵衛はそこにある大きい鉈に眼をやった。すわといったらその大鉈で相手のまっこうを殴わしてやろうと、ひそかに身構えをしたが、それが相手にはち....
鬼退治」より 著者:下村千秋
も指|折りの度胸のいい男であった。新平はもう寺を自分のものにしたようなつもりで、大鉈を一打腰にぶち込んだだけで、羨しがる若者どもを尻目にかけながら山の寺へ出かけ....