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大関
「大関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大関の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
疹の流行です。安政の大コロリ、文久の大麻疹、この二つが江戸末期における流行病の両
大関で、実に江戸じゅうの人間をおびえさせました。これもその年の二月、長崎へ来た外....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
三十年内外に起るとは、なかなか考えられない。 しかし最終戦争は実に人類歴史の最
大関節であり、このとき、世界に超常識的大変化が起るのである。今日までの戦争は主と....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
は、無茶じゃないかい。後で聞くと、飛行機乗りと潜水艦乗りとは、お嫁の来手がない両
大関で、このごろは飛行機乗りは安全だという評判で大分いいそうだが、潜水艦のほうは....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
日の衛生論から云うと余り感心しないものであろうが、かの冷奴なるものは夏の食い物の
大関である。奴豆腐を冷たい水にひたして、どんぶりに盛る。氷のぶっ掻きでも入れれば....
「断層顔」より 著者:海野十三
のまん中の鼻柱を通る垂直線を軸として、左右対称になっているものである。おそろしい
大関格のお岩さまの顔であっても、腫物のためなどで左右の目がやや対称をかいているが....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
へ招くことになった。来会者一同は、嵐のような拍手をもっていよいよ始まる心霊実験に
大関心を示した。 治明博士は、聖者を迎える前に、レザール氏の身柄《みがら》と業....
「怪塔王」より 著者:海野十三
「うーむ」 小浜兵曹長と怪塔王とは、たがいに真正面から組みつき、まるで横綱と
大関の相撲のようになりました。 小浜兵曹長は力自慢でしたが、怪塔王もたいへんに....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
袖をひいたのは、パイ軍曹だった。彼は、一行中の巨人であった。日本でいえば、相撲の
大関格ぐらいのからだの所有者だった。 「なにをいうんだ。おれが知っているくらいな....
「死者の書」より 著者:折口信夫
は、何処だいの。 知らぬかいよ。大和にとっては大和の国、河内にとっては河内の国の
大関。二上の当麻路の関――。 別の長老めいた者が、説明を続いだ。 四五十年あとま....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
に取って一種の誇りであったであろうと僕は今でも思っている。この地蔵さまがこの話に
大関係をもっているのだから、よく記憶していてもらいたい。 われわれ二人が今この....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
した。十七の歳に深川木場の前島宗兵衛と云う、天保頃の江戸の分限者の番附では、西の
大関に据えられている、千万長者の家へ貰われて行ったのですが、それは今で云う政略結....
「怪談劇」より 著者:岡本綺堂
|淵」が近来有名になった。しかし大体に於いて怪談劇に余り面白いものは少ない。その
大関とも云うべき「四谷怪談」とても、昔は知らず、今日の観客はむしろ伊右衛門や直助....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ェンガンにおいてまた取調べを受けて書面を貰わなければならぬ。其書はニャートン城の
大関門仮通過の許可書であります。その書面を持って第五の関門のニャートンに到り、ま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
等は川に依らねばほとんど不可能に近い有様で、エルベ、オーデル両河は大王の作戦に重
大関係がある。 十七世紀ボーバン等の大家が出て築城が発達し、各国が国境附近に設....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
大砲万右衛門の化粧廻しもある。」 大砲は僕等の小学時代に、――常陸山や梅ヶ谷の
大関だった時代に横綱を張った相撲だった。 本所警察署もいつの間にかコンクリート....