大陰[語句情報] » 大陰

「大陰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大陰の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
を現わして、一世を驚倒させたあの戦慄《せんりつ》すべき切支丹《きりしたん》宗徒の大陰謀を、またたくうちにあばきあげ、真に疾風迅雷《しっぷうじんらい》の早さをもっ....
新ハムレット」より 著者:太宰治
は、不正直です。陰険です。それも、つまらぬ小細工ばかり弄して、男らしい乾坤一擲の大陰謀などは、まるで出来ない。ポローニヤス、少しは恥ずかしく思いなさい。あんな、....
睡魔」より 著者:蘭郁二郎
なんかを覗いたって病原体なんか見つかる筈がない」 「というと」 「つまり、これは大陰謀なんだ、帝都を眠り病の死都と化さしめようという、恐るべき大陰謀だってことが....
ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
規模の大さと国際的計画とで、驚きを示さずにいられなかったソヴェトにおける産業党の大陰謀が発覚した。 これまでだって、ソヴェトのプロレタリアートは幾度か国際的な....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
働者はない。 五ヵ年計画まではソヴェト唯一の炭坑区だったドンバスで、一九二八年大陰謀が発覚した。一九三五年になるとドンバスからは一塊の石炭さえ産出しないように....
バルザックについてのノート」より 著者:宮本百合子
心。悪計。実に大革命末期からナポレオン時代、つづいて第二帝政時代と三代に亙っての大陰謀家たるボリュームが髣髴とし、湯気を立てている。 現代欧州作家の誰が、二十....
地球要塞」より 著者:海野十三
われこの地球に棲んでいる者として、たいへん気になることである。もしやそれは、例の大陰謀《だいいんぼう》……」 というところで、放送者の声は、惜しくもまた空電に....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
島が三十五ノットで走る」 ハバノフ氏は、おどろきの眼をみはった。 世界の大陰謀 「こんなに大きな飛行島が三十五ノットで走るなんて、そんなばかなことがある....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
り出すと、早くも火がうつっていました。 もとより小田原提灯の火ですから、この広大陰暗な洞窟の全部が照し出されようはずはありません。それでも、注連《しめ》を張っ....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
田家の浪人筋を用い、軍用金として佐渡の黄金を溜めて置き、時機を見て、武田家再興の大陰謀を企てるのじゃで、随分忠勤を励まれよと言い含め、一方公儀に向っては、信州黒....
迷信解」より 著者:井上円了
干によりて定むる故である。また八将神と申すものがある。すなわち、太歳神、大将軍、大陰神、歳刑神、歳破神、歳殺神、黄幡神、および豹尾神の八神である。その縁起を見る....
三国志」より 著者:吉川英治
せて受禅の大革を行うべきである」 と、勝手な理窟をつけて、しかも帝位を魏に奪う大陰謀を、公然と議していたのである。 侍中の劉※、御史大夫王朗の三名を説きまわ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
」 「それにしても惜しいことでございましたね」 「先生をこの町へ引っ張ろうという大陰謀が台なしになってしまったんですもの」 みんなまた声を合わせて、朗らかに笑....
大岡越前」より 著者:吉川英治
る。 刑部が、多年にわたって、西国の密貿易仲間とむすび、各地の浮浪人とともに、大陰謀をもくろんでいたということは――これはこんど獄舎につないだ阿能十蔵から明る....