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大陸
「大陸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大陸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
てロシアの田園を偲《しの》ばしむる大原野、魚族群って白く泡立つ無限の海、ああこの
大陸的な未開の天地は、いかに雄心勃々《ゆうしんぼつぼつ》たる天下の自由児を動かし....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
と思ったときに東洋の一角では日本が相当なものになってしまった。それから合衆国が新
大陸に威張っている。もう今日は英帝国の領土は日本やアメリカの自己抑制のおかげで保....
「星あかり」より 著者:泉鏡花
、ひたひたと押寄せるが如くに来る。これは、一秒に砂一|粒、幾億万年の後には、この
大陸を浸し尽そうとする処の水で、いまも、瞬間の後も、咄嗟のさきも、正に然なすべく....
「顔の美について」より 著者:伊丹万作
一番感心した顔は死んだ岸田劉生氏であるが、そのあまりにも神経質な言行は、せつかく
大陸的に出来上つた容貌の価値を損ずるようでいかにも惜しく思われた。近ごろは西洋か....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
未だ嘗て文人対社会のコントラバーシーを、一回たりとも見た事が無い。恐らく之は欧洲
大陸に類例なき日本の文壇の特有の現象であろう。文人としての今日の欲望は文人同志の....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
いろの貝を蕊にして、花の波が白く咲きます、その渚を、青い山、緑の小松に包まれて、
大陸の婦たちが、夏の頃、百合、桔梗、月見草、夕顔の雪の装などして、旭の光、月影に....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
よ鋒鋩を現したが、過度の勉強の為めにいたく心身を損ね、病臥数月の後、保養のために
大陸を遍歴すること約一年に及んだ。その中六ヶ月はマウント・アソスの希臘僧院で暮ら....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
などにはわからない。外国の例で見てもニューヨークとハリウッドではほとんどアメリカ
大陸の胴の幅だけ離れているはずであるが、アメリカの現代劇はいつこうに悪くない。そ....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
の国へ来たような気持になりました。 その山はアンデズ山でありました。アメリカの
大陸の脊骨をつくっている山でした。空気もだんだんあたたかになってきました。そして....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
雲集した。しかし財政は依然として余り楽にもならず、後で述べるように、デビーが欧洲
大陸へ旅行した留守中につぶれかけたこともあり、一八三〇年頃までは中々に苦しかった....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
アおよびローマの末流くだりて、欧州各国今日の文運を興起するに至れり。欧州各国中、
大陸まず開け、つぎに英国に移り、英国ついで起こり現今の隆勢を見るに至る。今後、英....
「西航日録」より 著者:井上円了
ざらんことを。左にシャンハイ所感の一首を録す。 城頭一望感無窮、英艦露兵西又東、
大陸風雲日将急、黄竜何歳見晴空。 (上海の市街を一望して往時を思い感慨きわまりな....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。午後、汽船に際会す。当日、ナポレオン翁遠謫の地たるセントヘレナ島と、南アフリカ
大陸との中間を航過す。同島は面積四十七方マイル、人口四千人、
大陸をさること最短距....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
歳であり、時代はちょうど日露戦争直後。資本主義の青春期を迎えた日本の目はようやく
大陸へと開け始めたころであった。一定の職のない者、仕事にあぶれ、生活に敗れ、ひと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
三 満州国の東亜連盟防衛上に於ける責務真に重大なり。特にソ国の侵攻に対しては、在
大陸の日本軍とともに断固これを撃破し得る自信なかるべからず。 昭和十五年十二月三....