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大隊
「大隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
笑を湛《たた》えながら、近寄ってイワノウィッチの肩を軽く叩きながら、 「君は第一
大隊の士官候補生《ユンケル》だったね。わしは連隊副官のダシコフだ。いいか! 連隊....
「渦巻ける烏の群」より 著者:黒島伝治
、武石が叫んだ。「あんまりじゃれつきよると競争に行くぞ!」 五 吉永の中隊は、
大隊から分れて、イイシへ守備に行くことになった。 HとSとの間に、かなり広汎《....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
す。今から考えれば外国風の軍隊組織で、四十人が一小隊、三小隊が一中隊、五中隊が一
大隊ということになっていたように聞いています。そんなわけですから、一小隊ごとに長....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
われも若いときに歩兵中隊の横隊分列をやるのに苦心したものです。何百個中隊、何十個
大隊が横隊に並んで、それが敵前で動くことは非常な熟練を要することであります。戦術....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
しなくなった。 暗闇の千葉街道を、驀地に、疾走しているのは、世田ヶ|谷の自動車
大隊だった。囂々たる轍の響は並木をゆすり、ヘッド・ライトの前に、濛々たる土煙をあ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
で、とうとう堺君が横あいから答えてくれた。 「ふうん、やっぱりそうか……あの人が
大隊長で、僕はその部下にいたことがあるんだが……あの精神家の息子かね……」 部....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
西郷降盛が兵を率いて鹿児島を発したときの軍容は次の通りである。 第一
大隊長 篠原 国幹 第二
大隊長 村田 新八 第三
大隊長 永山弥市郎 第四大....
「橇」より 著者:黒島伝治
嘶きあい、背でリンリン鈴が鳴った。 各中隊は出動準備に忙殺されていた。しかし、
大隊の炊事場では、準備にかえろうともせず、四五人の兵卒が、自分の思うままのことを....
「パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
った。 が、誰れも、何も云わなかった。 兵士達はロシア人をめがけて射撃した。
大隊長とその附近にいた将校達は、丘の上に立ちながら、カーキ色の軍服を着け、同じ色....
「前哨」より 著者:黒島伝治
車と、軍刀が鳴る音がした。皆は一時に口を噤んで、一人に眼をやった。顔を出したのは
大隊副官と、綿入れの外套に毛の襟巻をした新聞特派員だった。 「寒い満洲でも、兵タ....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
ているだけではあるが、兎も角も小山の上の此畑で倒れたのだ。これを指しては、背低の
大隊長殿が占領々々と叫いた通り、此処を占領したのであってみれば、これは敗北したの....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
隊長をあわせても、たった二人だ。 「命令。地底戦車兵第……ええと、第百一連隊第二
大隊第三中隊第四小隊のパイ分隊は、只今より出動する」 と、べら棒に大きな数をい....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の部で釈迦堂の上には法王の御座がある。
その式の挙げ方はどうかというと、まず一
大隊五百名の五月の雛飾的の兵士が出て来て一通りの式をやって通り抜けると、また後か....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
、牛馬犬猫相戦い双方多数の負傷者を出すに至れり、そのために赤十字社は特志看護婦一
大隊を市会議事堂に派遣したり。また、労働団体のこれを聞くや憤慨一方ならず市会の横....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
もや第二線決戦を主とするに至れり。 一 古代の密集戦術は「点」の戦法にして単位は
大隊なり。横隊戦術は「実線」の戦法にして単位は中隊、散兵戦術は「点線」の戦法にし....