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大難
「大難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大難の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
い者は首をひねって、今度の病気はすぐに癒《なお》る。しかし、この人は半年のうちに
大難があると脅《おど》すように言った。 迷信のつよい廓《さと》の女は身の毛がよ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、女や男の髷《まげ》を切ることもある。つまりは顔でも切る代りに髷を切るのだから、
大難が小難で済むようなものですが、昔の人間はそうは思わない。髷を切られるのを首を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
わる大事ですから、今さら後悔しても追っ付かない。その最中に事が露《ば》れて、まあ
大難が小難で済みました」 「三八は高見《たかみ》の見物ですか」 「いや、それだか....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ぎたときに仏の予言によって日本に、しかもそれが承久の乱、即ち日本が未曽有の国体の
大難に際会したときに、お母さんの胎内に受胎された日蓮聖人が、承久の乱に疑問を懐き....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
指を半分ほど切りました。その当時でも、医者はそのくらいの療治を心得ていたのです。
大難が小難、小指の先ぐらいは吉原の花魁でも切ります。それで命が助かれば実に仕合せ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
なかった。落雷が大地にひびいて、思わず膝を折ってしまったと、車夫は話した。しかし
大難が小難で済んだわけで、もし私の車がもう一、二丁も南へ進んでいたら、どんな禍い....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
療治法を心得ていて、蝮にかまれたと気が付くとすぐに応急の手当を加えるので、大抵は
大難が小難ですむらしい。殊に蝮は紺の匂いを嫌うというので、蝮の多そうな山などへは....
「氷河期の怪人」より 著者:海野十三
かった。これは全航路の中で、一等あぶないところであった。ヤヨイ号は、ついに、この
大難所にさしかかった。機の高度は、八千メートルであった。 山脈中の最高峰は、八....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
実験 われらの艇は、今穏かなる航空を続けている。 あの引力平衡圏離脱の前後の
大難航のことを思い返すと、只もう悪夢をみていたとしか、考えられない。あのとき僕は....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、その上に、この火星兵の人間狩の恐怖までが加わって、地球に住む人間たちは、二重の
大難にぶつかったわけである。
その火星人と言うのが、どうもいろいろのことから考....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
と思っていただきたい。 作者しるす 極南へ アメリカの貨物船アーク号は、
大難航をつづけていた。 船は、あと一日で、目的の極地へつくはずになっていたが、....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
のよくない人でな。 学円 それはそれは。 晃 姪のこれを、附けつ廻しつしたという
大難ぶつです。 百合 ほんとうに、たよりのない身体でございます。何にも存じません....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
義がある。梅野十伍は、普段そんな定義にあまりこだわらない方であるが、この際は原稿
大難航の折柄のこととて、一方の血路を切り開いて兎も角も乗り切ることが第一義であっ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
な葬式でした。その葬式の出るころに、また例のシャワーが烈しく降り出して、会葬者は
大難儀。」 「あなたもびしょ濡れでしたわね。」と、花吉は笑いながら言った。してみ....
「牛」より 著者:岡本綺堂
ちゃめちゃで、帯までが解けて流れてしまったが、幸いに命だけは無事に助かったので、
大難が小難と皆んなが喜んだ。命に別条が無かったとはいいながら、あんまり小難でもな....