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大震
「大震〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大震の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
来た庇《ひさし》に敷かれて、しばらくは無我無中のまま、どこからともなく寄せて来る
大震動の波に揺られて居りましたが、やっとその庇の下から土煙の中へ這い出して見ます....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
、北海道をはじめ、日本各地からの救援の手が、さしのべられた。しかしこんどの驚異的
大震災は全国に拡がっているから、国内同士では、救いの手を伸ばしようがない。自分た....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
東京市なんか、敵国の爆撃機が飛んできて、たった五|噸の爆弾を墜せば、それでもう、
大震災のときのような焼土になるんです。そのとき敵の飛行機は、きっと毒瓦斯を投げつ....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
って知っているが、横浜と来ると、子供時代住んでいた時とすっかり勝手が違っていた。
大震災で建物の形が変り、妙なところに真暗な広々した空地がポッカリ明いていたりなど....
「海底都市」より 著者:海野十三
グの末端《まったん》をなす鋼鉄棒《こうてつぼう》だった。 「とつぜんあのとおり、
大震動と共に、あのような金属棒がわれらの居住区を突きさしたのだ」 オンドリは叩....
「沈没男」より 著者:海野十三
いるが、あとは知らない。そうそう、大爆発があったことは知っている。とたんに、艦は
大震動したっけ。甲板を走っていく水兵が、「独軍の飛行機の空襲だ。爆弾が命中したぞ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
てしまう。頑丈な鉄骨も熔ける位だから、東京のような木造家屋の上からバラ撒かれたら
大震災のように荒廃させるのは、雑作もないということだ」 そこで彼は、知っている....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
月一日の午前十一時四十八分、彼は横浜税関の二号倉庫の中で、あの有名なる関東地方の
大震災に遭った。 そのとき彼が一命を助かったということは、まさに奇蹟中の大奇蹟....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
私の哲学である。従って玩具を損失したからとて、少しも惜いとは思わない。私は這般の
大震災で世界の各地から蒐集した再び得がたい三千有余の珍らしい玩具や、江戸の貴重な....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
その年もずつと郷里で絵をかいていたが、五月には肺病の友人が死に、秋になると関東の
大震災に驚かされた。 震災の歳の暮れに上京すると、私は初山滋君の住んでいる長崎....
「「汐くみ」の画に就いて」より 著者:上村松園
従来とても、胡魔化しや間に合わせの画は、なるべく描いたことはございません。今度の
大震災で人心が一変し、画家も従来のような間に合わせの画では、とても認められないと....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
「アノ金は、ナルホドお前には、これまで、きかせずに置いたが……アレは、その、関東
大震災のときだったから、コトシで……」 ようやくのことでそんな風にはじめたもの....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
をまたずに早稲田を飛び出し、社会運動の戦列に加わった。この年の九月一日、あの関東
大震災は私にとって初めての大試練であった。この日私は群馬県大間々町で麻生久、松岡....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
良銭まで悪銭が道連れにしたのだから実に惜しい。のちに私は苦心して建てた工場を関東
大震災や戦災で失ったが、この七円のがま口ほどなくして惜しいと思ったことはない。し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ドイツから帰国の途中、哈爾賓で国柱会の同志に無理に公開演説に引出された。席上で「
大震災により破壊した東京に十億の大金をかけることは愚の至りである。世界統一のため....