大館[語句情報] »
大館
「大館〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大館の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
達を遂げている、これらの大岩壁は、日本本州の脊髄骨ともなり、または日本本州という
大館を支える鉄骨ともなって、海抜一万尺前後の標高を示して谷地(河内という称呼はお....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ものがあって、それについて子供のときから稽古するのだそうです。森垣さんの藩中では
大館宇兵衛という人が師範役でした。その人は貝の名人で、この人が貝を吹くと六里四方....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
からであろう。しばらく眺めていた小次郎は、やがて西の方を振り返って見た。眼の前に
大館が立っていた。すなわち三枝勘解由の屋敷で、グルリと取り廻わしたは高い土塀、そ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りで困るならあの人たちのいい人を置けばいいわ。小樽のおばあさんにたのんで、秋田の
大館というところから花岡へ行く途中釈迦内村というところに甥子の出征留守の家を紹介....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
った。 すべて忍術家というものは、五更と三更とを選ぶものである。 鵞湖仙人の
大館は森閑として静まっていた。 月も無ければ星も無い、どんよりと曇った夜であっ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
犬というものは大型だけを指すものであるが、これはやや絶滅に瀕していて、秋田県でも
大館市という一地域にしか見られない。東京では日本橋のワシントンという犬屋に出羽号....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
年秋田犬を訪ねて秋田へいった。秋田市には秋田犬が見当らず、青森県境にちかい山間の
大館市で、秋田犬にお目にかかった。 この
大館市が秋田犬の本場であるが、そこに秋....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
明年度より秋田図書館においては巡回文庫を開始し、
大館(既設)及び能代、大曲、横手(未設)の四郡立図書館に各弐百円を県税より補助せ....
「日記」より 著者:宮本百合子
ず。 吉田さんの処へ集ったのはそう大勢でもなかった。いつか、ホイティアで逢った
大館氏が居、すてばちのような口調で、あらゆることを罵倒(日本の)して居るのをきき....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いは赤く、あるいは黄なるありて、一見対画のごとし。二階ないし四階を限りとし、高廈
大館少なし。住民にいたりては、白色、黄色、銅色、鉄色、黒白混色等ありて、七色に分....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
も稀に見られますが、今は仙北郡の角館町に仕事のほとんど凡てが集りました。同じ国の
大館町にもよい仕事が見られますが、仕事は角館ほど盛ではありません。この細工は元来....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ない。出雲介の首だけを辻に梟けて、領民どもへ見せてやれ」 「こころえました」 「
大館(宗氏)、
大館」 「はっ」 「儂の奥方や女子供は」 「仰せつけのとおり、せが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
してすぐ軍議をひらこう。昨夜らいの物見の情報も聞きたい。――義助をはじめ、堀口、
大館、江口、世良田、居あわす者はみな寄れと申せ」 「はっ」 瓜生保が駈け去る。....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ぶ声を聴いてそっちへ飛んで行ったと叫ぶように、考え出した者があったのである。羽後
大館にはこの鳥はいたって少ないが、試みに何と啼くかと尋ねて見ると、やはりまた ア....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
文のようにそれを守り、または若干の作意を加えたものが鬼きめの言葉には多い。羽後の
大館附近に行なわれていたのは、 隠れぼっちにかたなの者は しんざのこちゃのれんげ....