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大骨
「大骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
くれ」 田方氏の首から、三本目の腕をはなすのに、余と、アパートのかみさんとは、
大骨を折らなければならなかった。 「やあ、くるしかった。二百万円と聞いたものじゃ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
の編輯をしていた士官が、「原稿は余るほど集まるが、いゝ原稿が無いんで――埋合せに
大骨だ。」と云っていた。「兵卒ッて無茶なことを書くんでね。」 河田はそれを聞い....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
問 「頭目。いったいどこへいってたんです。この二日というものは、頭目を探すので、
大骨を折りましたぜ。しかも連絡はつかないじまい。骨折り損のくたびれもうけです」 ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
不自由な博士のことであるから、こうしてX号と同居していて、自分の身をまもることに
大骨《おおぼね》が折れた。だが忍耐《にんたい》づよい博士は、そのあいだにも、X号....
「怪塔王」より 著者:海野十三
海原はどこへいってしまったのでしょうか。 二人は、大地と海原とをみつけるのに、
大骨をおりました。なぜといって、二人が窓わくに顔をぎゅっとおしつけて、むりをして....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
全機関に、せい一杯の重油をたたきこんで、全力をあげて吹雪の中を極地へ近づこうと、
大骨を折っていた。 だが、それはほとんど無駄骨に近かった。船はうまい具合に、前....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
めにしぶきをあげた。やがて人間の頭は、その下に沈んでしまった。 「あっはっはっ、
大骨を折らせやがった」 追跡隊の人々は、面白そうに笑いあった。 ああ、川上機....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
でした。あまりやさしいものだと、彼は何の考えもなく怒りました。 振仮名を拾って
大骨を折ってする彼の読書の辛さを思いやって、Gはある時、肩のこらぬ面白そうなもの....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
はなく、やはり推理の力でどんどん押していって、これが解けてくるのである。もちろん
大骨が折れる探偵事件であるが、さように
大骨が折れるところが、また虫喰い算ファンに....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
を取るのは訳はないんですが、六人が一緒に集まって、話しているところへぶつかるのが
大骨折りでございました」 「一緒に住んでいないのだからな」 「みよし屋の寮だけが....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
料理といっている。他のスポーツマンが減量に骨を折るのに、相撲ばかりはふとるために
大骨を折るから、美食家である。三段目ぐらいまでは兄弟子連の食事の支度が相撲と同じ....
「虹と感興」より 著者:上村松園
その上からまた線を描き起してあるというようなことで、それがすべての作家にとって、
大骨折りだと思います。 ああいうのを見ますと、この数年来、帝展に御不沙汰をして....
「変身」より 著者:カフカフランツ
ブルのそばにいるのだと言い張るのだが、そのくせきまって眠りこんでしまう。その上、
大骨を折ってやっと父親に椅子とベッドとを交換させることができるのだった。すると母....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
て取った
血の一滴が、鵞ペンの軸の奥深く詰まっている。
またと類のないこの珍品を
大骨董家に獲させたいものだ。
そこにはあの古い裘までが古い鉤に懸けてある。
あれ....
「僕たちは愛するけれど」より 著者:小川未明
であります。お父さんがお帰りになったので、ねこの話をすると、 「誠や、お友だちに
大骨おりをかけた、ねこをつれてきてお見せなさい。」と、お父さんは、笑って、おっし....