大高[語句情報] »
大高
「大高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大高の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
絶える。しかし、そこから「|天母生上の雲湖《ハーモ・サムバ・チョウ》」へかけては
大高原をなしている。
その夜、断雲からもれる月が雪のうえに輝いていた。巌の輪郭....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
十二日、十三日には、煤掃き用の笹竹を売りに来る。赤穂義士の芝居や講談でおなじみの
大高源吾の笹売りが即ちそれです。そのほかに荒神《こうじん》さまの絵馬を売りに来ま....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、同五一年ローマで死んだ)はアレキサンドリアで恒星カノプス(Canopus)の最
大高度を測って七・五度を得た。ロドス(Rhodos)島ではこの星が最も高く上った....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
いうこと。グリーンランドの内部は、八千フィートないし一万フィートの高さのわたり、
大高原をなしている。そして、それを覆う千古の氷雪と、大氷河の囲繞。とうてい五百マ....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
文二十一年自ら来って攻めたけれども却って破られたので、勢を得たのは左馬助である。
大高、沓掛等をも占領した。信長は今度は笠寺を攻めて見たが豊政|驍勇にして落城しそ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。お粂が伏見屋から分けてもらって来た紙の中には、めずらしいものもある。越前産の
大高檀紙と呼ぶものである。先代伊之助あたりののこして置いて行ったものと見えて、ち....
「八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
は、先ず、八人御先に係る伝説から始めねばならぬ。 天正十六年十月四日、岡豊から
大高坂へ移ったばかりで未だその城普請の最中であった領主の長宗我部元親は城中へ一族....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
くのだそうだ。鳥喰の河岸には上州の本郷に渡る渡良瀬川のわたし場があって、それから
大高島まで二里、栗橋に出て行くよりもかえって近いかもしれなかった。清三の麦稈帽子....
「浅間山麓より」より 著者:寺田寅彦
訳である。 宿の夜明け方に時鳥を聞いた。紛れもないほととぎすである。郷里高知の
大高坂城の空を鳴いて通るあのほととぎすに相違ない。それからまた、やはり夜明けごろ....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
、自若としてかゝる運を待ちうるであろうか。 織田氏の所領にくいこんで、今川方の
大高城があった。今川軍は織田の砦を諸方に蹴ちらしもみつぶしつゝ進んでいたが、やが....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
な物だと思いますので。ところが小判を一枚はずみ、そこへ青差を一本付け、相場違いの
大高値で、譲っていただこうというのには、他に目的がありますからで。と云うのは人形....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
たのだ。しかしそれには、毒をもって毒を制すよりほかにない。この摂氏四十五度もある
大高温のなかにいれば、まずなにより先に気が可怪しくなってくる。 しかしその前に....
「熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
りとして跋渉している山は、上州と越後と信州の三国が境する白砂山からはじまり、西へ
大高山、赤石山、横手山、渋峠、万座山、猫岳、四阿山、六里ヶ原などの深い渓谷と密林....
「魔法の笛」より 著者:楠山正雄
かた、ぱたぱた 小さな足音。 おしゃべりするやら 手をたたくやら、 元気なこえで
大高わらい、 笛にうかれて とんで出たとんで出た。 出てくる出てくる あれあれご....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
ふわりと青黛を浮べているのは牛ヶ岳の連脈であろう。 至仏山の左には小高(小笠)
大高(大笠)の二山が大海のうねりのような緩やかな山稜の上に、赭色の岩峰をぽつんと....