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大鰻
「大鰻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大鰻の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
じ》のように突出ている、見事な。根方《ねがた》の処《ところ》の土が壊《くず》れて
大鰻《おおうなぎ》を捏《こ》ねたような根が幾筋ともなく露《あらわ》れた、その根か....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
を走る稲妻、一軒家の棟を転がる人魂、狼の口の弓張月、古戦場の火矢の幻。 怨念は
大鰻、古鯰、太岩魚、化ける鳥は鷺、山鳥。声は梟、山伏の吹く貝、磔場の夜半の竹法螺....
「食魔」より 著者:岡本かの子
ので鼈四郎は慥え易かった。しかし家鴨の血を絞ってその血で家鴨の肉を煮る料理とか、
大鰻をぶつ切りにして酢入りのゼリーで寄る料理とかは鼈四郎は始めてで、ベッドの上か....
「魚妖」より 著者:岡本綺堂
その鰻をめずらしそうに眺めていた。実際、それはどこかの沼か池の主とでもいいそうな
大鰻であった。 「なにしろ、囲って置きます。」と、吉次郎は言った。「近江屋か山口....
「桑の虫と小伜」より 著者:佐藤垢石
名山麓の細流まで、二人で鰻の穴を捜し歩いた。前橋の敷島公園に続く清水の穴で釣った
大鰻のことは、いまでも忘れられないでいる。 私は、伜が中学生になっても、暑中休....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
筆者は山の手の夜店で、知った方は――笑って、ご存じ……大嫌な犬が、人混の中から、
大鰻の化けたような面。……なに馬鹿を言え、犬の面がそんなものに似てたまるかと……....