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大鳥の
「大鳥の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大鳥のの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
てるようにして峠の方へ。
何しろ路傍《みちばた》の草いきれが恐《おそろ》しい、
大鳥の卵見たようなものなんぞ足許《あしもと》にごろごろしている茂り塩梅《あんばい....
「なぜ、それはそうであったか」より 著者:宮本百合子
に証拠だてられてもいる。というのは、空を翔《と》びたいと熱望した少年イカルスが、
大鳥の翼を体につけて地上より飛び立ち、高く高くと舞い上って行ったけれども、あんま....
「「母の膝の上に」(紹介並短評)」より 著者:宮本百合子
。――少くとも子等を持つ者は。 作者が、海の広い面に向って落ちて行く翼の破れた
大鳥の意匠をその本の表紙に使った心持を、私共は何と解釈すべきでしょう。 申さず....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
にはねかかるかと思うと、それをおさえるごとく元のしずかさに返るのであった、一同は
大鳥の翼にだきこまれた雛鳥のごとく鳴りをしずめた。 「もし諸君にして私を思うあま....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
夏の白雲が、光の大鳥が、おもむろに飛翔《ひしょう》している。そして空は全部、その
大鳥の広げた翼に覆《おお》われている。 それでもなかなか彼の生活は、自分の芸術....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
どうでもいい。たとい仕留めたところで、たいした手柄にもならないのだ。」 おれは
大鳥の尾白を撃つという意味が、言葉の裏に含まれているらしく思われるので、又次郎は....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
が葬式の柩でござりましょう。水鳥が連らなって泳いでいるのでござります。 (空にて
大鳥の翔くる音) 女子 (空を見上げ)あの恐わらしい音は? 使女B ダイヤナの五....
「琴」より 著者:マクラウドフィオナ
めた、狐はねむたい目をまたたいた、狼は寝てしまった。第四、第五、第六の音に、風は
大鳥のように翼をたたんだ、森の微風は羊歯《しだ》のかげに忍びこんで眠ってしまい、....