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大鳥毛
「大鳥毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大鳥毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
い柄の日傘、鉄砲、箪笥、長持、その他の諸道具で時ならぬ光景を呈した。鉾の先を飾る
大鳥毛の黒、三間鎗の大刀打に光る金なぞはことに大藩の威厳を見せ、黒の絹羽織を着た....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
|手綱を掻い繰って、草木森々たる峠路を伊那から諏訪へ歩ませて行く。進物台、挿箱、
大鳥毛、供奴、まことに立派な使者振りである。 中一日を旅で暮らし、その翌日諏訪....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
。 酒井雅楽頭は、新年になって上京した、私はその行列を三条通りで見た、赤坂奴が
大鳥毛の槍を振り立て拍子を取って手渡ししつつ練って行った。江戸に居た時大名の行列....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
長くて、指と指との間に毛が一杯|生えている。それが歩くとバサリという。尻尾の毛は
大鳥毛のようで高く巻き上がって房さりしており、股の前にも伴毛が長い、胴は短くつま....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
街々を過ぎた。彼等は三条の旅宿に二三日の逗留をして、都の春を十分に楽しむと、また
大鳥毛の槍を物々しげに振立てて、三条大橋の橋板を、踏み轟かしながら、遙な東路へと....
「志士と経済」より 著者:服部之総
話に、当時雲浜の収入はよほどあるものと見え、暮し向き裕かで、訪客絶えず、槍長刀|
大鳥毛《おおとりげ》の供触《ともふ》れをした客すら見受ける。客には常に酒肴を供し....