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大黒天
「大黒天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大黒天の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
足に出来るようになると、今度は大黒の顔です。これがなかなか難儀であって、木の先へ
大黒天の顔を彫って行くのであるが、円満福徳であるべきはずの面相が馬鹿に貧相になっ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
こうそう》が手ずから※《うず》めた無数の金銀を得大いに富んだというが、世俗白鼠を
大黒天、白蛇を弁財天の使で福神の下属《てした》という。西土の書にも世々いう事と見....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
作り用ゆという(レオナードの『下ナイジャーおよびその民族』三〇三頁)。仏教の諸神
大黒天、満善車王など槌を持ったが少なからず(『仏教図彙』)。定家卿の『建仁元年後....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
申して不思議にな、一つ色ではございません。稲荷様のは狐色と申すではないけれども、
大黒天のは黒く立ちます……気がいたすのでございます。少し茶色のだの、薄黄色だの、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の事で、世に近隣の小言を顧みず、ペスト流行にもかかわらず、鼠を多く活かし供養して
大黒天に幸いを求むる者の心また同じ。故|陸奥《むつ》伯の父伊達自得翁この田辺に久....
「半日ある記」より 著者:寺田寅彦
羽屋の弁天小僧にして向いの壮士腕をまくって耶蘇教を攻撃するあり。曲書きのおじさん
大黒天の耳を書く所。砂書きの御婆さん「へー有難う、もうソチラの方は御済になりまし....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
と、舞台油の匂が、微かに、源公の血の中へ流れ込んだ。
「色が黒いって、福の神は、
大黒天って、こら、三助。色の白い福の神があるか? 師匠のような別嬪《ぺっぴん》は....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
。 これは、例の幸運の手紙とおなじもので、美濃紙《みのがみ》八枚どり大に刷った
大黒天像を二枚ひとつつみにし、しかるべき有縁無縁《うえんむえん》の善男善女《ぜん....
「伝通院」より 著者:永井荷風
《おおえのき》の止む間もなく落葉《おちば》する頃、私は散歩の杖を伝通院の門外なる
大黒天《だいこくてん》の階《きざはし》に休めさせる。その度に堂内に安置された昔の....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
耆の社村では今日五穀豊熟を護るの神として崇められているがごとき極端なものもある。
大黒天はもと戦闘神として、武装した恐ろしい容貌の神であったが、後には台所を司る神....