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天の岩戸
「天の岩戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天の岩戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
れば開かぬ事も有るまいと、宛かも東洋の神話に在る手力雄尊《たちからおのみこと》が
天の岩戸を引き開けた様な権幕で緑盤を開けに掛かった。所が緑盤は仲々堅い、余の力も....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
しているの……お酌をして上げなくちゃ」 「アハハハ。これあ愉快だ。裸一貫のお酌は
天の岩戸以来初めてだろう」 「妾にもお盃を頂かして下さい」 「オイ来た。ところで....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
で禁止しようが、社会課で宣伝しようが、救世軍が我鳴り立てようがビクともしませぬ。
天の岩戸の昔よりという意気組であります。 只ここに鼻の表現なるものが存在して、....
「惜別」より 著者:太宰治
みじみ思った。 旅順の要塞が陥落すると、日本の国内は、もったいないたとえだが、
天の岩戸がひらいたように一段とまぶしいくらい明くなり、そのお正月の歌御会始の御製....
「衣服と婦人の生活」より 著者:宮本百合子
乱暴もののスサノオが馬の生皮をぶっつけて、それを台なしにしてしまったのを怒って、
天の岩戸――洞窟にかくれた話がつたえられている。天照大神の岩戸がくれは日蝕の物語....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ることもありますよ」 と微笑しながら言っていた。中将は、 「腹をたててあなたが
天の岩戸の中へはいってしまえばそれが最もいいのですよ」 と言って立って行った。....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
ができなくなるのは、盗難の数日前に彼をからかって怒らせたことである。久作は怒って
天の岩戸へ駈けこむように石室へもぐったが、意外にもジッとこらえて坐禅をくんでいた....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ん騒ぎがはじまったから、ソッと板戸をひらいてみたと考えられないかな」 「ハハア。
天の岩戸でげすか。汚らしい大神様だね。力持の神様は誰だろう」 花廼屋は遠慮なく....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
屋のようなところ。四囲は自然の岩盤で牢屋の格子戸と同じものが足の下に敷いてある。
天の岩戸のような入口をしめると、足の下の格子の下から四十八度の蒸気が音もなく人間....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の伝説と結びつけてしまう。だから、九州から奥州の果まで至るところにタカマガ原だの
天の岩戸だの天孫降臨の地があるばかりか、特にその土地の名が古代史にも現れて土地の....
「古事記」より 著者:武田祐吉
の數字は本書のページ數である。 祭祀 鎭火祭 道饗祭 身禊 風神祭 誓約
天の岩戸 祓 收穫の神の系譜 新嘗祭 神宮神社 草薙の大刀 須賀の宮 御諸山の....
「古事記」より 著者:太安万侶
の縣主・蒲生《かもう》の稻寸《いなき》・三枝部《さきくさべ》の造たちの祖先です。
天の岩戸 ――祓《はらえ》によつて暴風の神を放逐することを語る。はじめのスサ....