天を摩する[語句情報] » 天を摩する

「天を摩する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天を摩するの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
うので、腕に撚《より》をかけると、ここ東京の丸の内、日本丸の機関部という、堂々青天を摩する大建築を並べた。その中《うち》で最新式|請合《うけあい》付きのものが、....
空中墳墓」より 著者:海野十三
と十分すると前方にあたって烏山の天文台の丸いドームが月光の下に白く浮かび出でた。天を摩するような無線装置のポールが四本、くっきりと目の前に聳え立っているのであっ....
芝刈り」より 著者:寺田寅彦
出した。こおろぎや蜘蛛や蟻やその他名も知らない昆虫の繁華な都が、虫の目から見たら天を摩するような緑色の尖塔の林の下に発展していた。 この動植物の新世代の活動し....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
いくような気持をもって、ここまでやって来たのであるが、あの緑の樹で蔽われた突兀と天を摩する恰好のいい島影を海上から望んだ刹那、そういう不安な考えは一時に消えてし....