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「天下分け目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天下分け目の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
徳川の流れに泛んだ、葵を目掛けて、丁と飛ばした石田が三成、千成瓢箪押し立てりゃ、天下分け目の大いくさ、月は東に日は西に、沈めまいとて買うて出る、価は六文銭の旗印....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
戦は、大体右に述べたような成行であるが、明治二十三年における商法延期戦は、言わば天下分け目の関ヶ原役であって、これに次いで当然起るべくして起った二十五年の民法商....
十二支考」より 著者:南方熊楠
現われてその屍の埋葬を頼み、礼として骸中の玉を与えた由、馬琴が筆しある。何に致せ天下分け目の大戦さえ鮓答で決せらると信ぜられ、一二〇二年ナイマン部等の大聯合軍が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら毛利大膳大夫が来て、明日にも関ヶ原で戦《いくさ》がはじまる、垂井の宿はその昔、天下分け目の関ヶ原の時にあわされたと同様な運命に落ちて焦土となる――というような....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だから、忠作は大急ぎで行って見ると、一人の女中が桝《ます》を膝の下に組みしいて、天下分け目のような騒ぎをしているところです。桝落しをこしらえて鼠を伏せるには伏せ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
来て見ると、見ると聞くとは大きな違い、ドコにそんな大親分がいらっしゃるか、ドコに天下分け目のトバが御開帳になっているか、てんで烟《けむり》も見えやしません。もし....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
他は手をつけずに神サマに捧呈しなければならない。 その呉清源がこのたび本因坊と天下分け目の決戦をするというのでジコーサマが一族全員ひきつれて応援に上京したとい....
三国志」より 著者:吉川英治
たるお志をもつがんと欲するなれば、よろしくわが劉予州と合して、呉越の兵をおこし、天下分け目のこの秋にのぞんで、即時、曹操との国交をお断ちなさい。……またもしその....
私本太平記」より 著者:吉川英治
こんな時代の来ることは、たれより早く敏感に時流を観ていた彼でもある。 「いよいよ天下分け目のその日がきた。この道誉にとっても、ここは生涯の分かれ目か」 彼が、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
再度の綸旨を諸国に発して、逆賊尊氏の必滅を天地にちかっておられるとのこと。まさに天下分け目の様相だった。 鎌倉|泉ヶ|谷の浄光明寺は、ほんの一堂に庫裡があるだ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
し、附近の低い砂丘や小松ばらが、彼の床几場をかこっている。そしてすでに、きょうの天下分け目のたたかいを、その姿は、 「しすましたり!」 と、しているふうであっ....