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天下取
「天下取〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天下取の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
て、さすがに川上は利口者だと褒めるような嘲けるような批評を下した人が多かったが、
天下取りの前祝いをする者さえあるなかで、葬儀を終始熱心に手伝いをした彼の行動を、....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
れねばならない。鶴見はそのなかでも独楽は得意で、近所の町屋の子や貧民の子らと共に
天下取りをやった。その外にめんこもやった。とんぼも追いかけ廻した。殊にとんぼには....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
煙と散じた一方、信長は地方の豪族からして一躍天下に名を知られた。 義元が逸した
天下取りのチャンスは、はからずも信長の手に転がり込んで来たのである。 ....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
山に衝き、光秀をして三日天下のあわれを喫せしめた。この山崎合戦が、まさに、秀吉の
天下取りの戦争であった。そして信長の遺した事業に対し、偉大なる発言権を握ったわけ....
「京都のごりの茶漬け」より 著者:北大路魯山人
命じて、醤油で煮つめさせ、一つ試みられてはいかが。これさえ食べれば、一躍茶漬けの
天下取りになれるわけである。 ついでに茶漬けとは別な話であるが、京都には「鷺知らず」という美味い小ざかながある。....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
代に現となりつ。君は維新のおん帝、御十七の若帝、御束帯に御冠、御板輿に打乗らせ、
天下取ったる公卿将卒に前後左右を護らして、錦の御旗を五十三|駅の雄風に翻へし、東....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を加えるまでもなく、おかしいことです。西から毛利がやって来て、武田耕雲斎を相手に
天下取りを、名代の関ヶ原で行うということは、少し釣合いがとれない。 今の毛利は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「御説の通りでございます――そこで、金持に見透しの利《き》く英雄が現われますと、
天下取りの上を行って、この世をわがものにする、という手もありますが、間違った日に....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
意味にもひびく。またこの国が、古来からすぐれた人材を輩出していながら、まだ一人の
天下取りも出していない点を諷した言葉と考えてもさしつかえない。 しかしこれは、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
げたではありませんか。何もかも夕がた私は茶堂のかげで聞いていました。あなたは私を
天下取りの道具につかい、道誉は私をおもちゃにする。そんなために、十一年もの間、藤....