天位[語句情報] » 天位

「天位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天位の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
った。僕は自分の感情を偽《いつわ》って書いてはいない。よく読んで見給え。僕の位は天位なのだ。君のは人爵《じんしゃく》に過ぎぬ。許す、なんて芝居の台詞《せりふ》が....
源氏物語」より 著者:紫式部
れてお愛しになった父帝が人臣の列に自分をお置きになった御精神を思うと、自分の運と天位とは別なものであると思う源氏であった。源氏は相人の言葉のよく合う実証として、....
水の女」より 著者:折口信夫
れた。それによると、衣通媛の兄媛なる允恭の妃の、水盤の冷さを堪えて、夫王を動して天位に即かしめたという伝えも、水の女としての意義を示しているとするのだ。名案であ....
不周山」より 著者:井上紅梅
か他の判るような答えを訊こうとした。 「人心、古のようでなく、康囘貪婪飽くなく、天位を窺うたがために、私共の后は自ら天罰を加えるために、郊に戦われたが、天は本当....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
りて、彼がうぶからの臣籍の者ではなかった事が明らかにせられた以上、彼が畏れ多くも天位を覬覦し奉った事についても、そこに幾分の理由が認められ、それが必ずしも彼が仏....