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「天元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天元の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
二十九日に更に躋寿館医書彫刻|手伝を仰附けられた。今度校刻すべき書は、円融天皇の天元五年に、丹波康頼が撰んだという『医心方』である。 保さんの所蔵の「抽斎手記....
連環記」より 著者:幸田露伴
や、と自ら笑って居る。老蚕の繭を成せる如し、とは流石に好かった。此記を為せるは、天元五年の冬、保胤四十八九歳ともおもわれる。 保胤が日本往生極楽記を著わしたの....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
清源氏に私は語った。呉氏は私の話にうなずいてくれて、更に、天壇での碁の第一着手は天元に下すべきであろうと云った。まさに、至芸の人の言である。 L ....
自由人」より 著者:豊島与志雄
あってもよい。 わたしはそれとなく、北村さんに尋ねてみた。菅原さんが関係してる天元社という出版所にも、二度ほど電話してみた。それでも、何の手掛りも得られなかっ....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
ンの家作があって、トビの一家が店借りをしている。そのまた二階を間借りしているのが天元堂という易者であった。天元堂は窓の下に日々カサを増していくマキの山を見るにつ....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
差があって、当時は囲碁界に於て木谷怪童丸と呉清源の両新人が現れて、碁界は三連星、天元等々新風サッソウたるにひきかえ、将棋の方は老朽七八段がガンクビを揃えて、あと....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
たことがある。その頃には漢算に対する和算であり、また和術もしくは倭術とも称した。天元術の器械的代数学に依頼するものは漢算であり、支那伝来の算法であるが、天元術の....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
て三回も翻刻されたのは、それのはなはだ貴ばれたことを示す。『啓蒙』に説くところは天元術であって、天元術とは算木を使用して行うところの一種の器械的代数学であるが、....
西航日録」より 著者:井上円了
に至り、ニュートン先生の墓所に詣す。その所感をつづること左のごとし。 曾観墜果究天元、一代新開万学源、身死骨枯名不朽、永同日月照乾坤。 (かつて果物の落ちるを観....