天刑病[語句情報] » 天刑病

「天刑病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天刑病の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
白い往来には、大師詣りの人達の姿が、ちらほら見えて、或雑木林の片陰などには、汚い天刑病《てんけいびょう》者が、そこにも此処にも頭を土に摺《すり》つけていた。それ....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
たの憎悪、あのお方に対するあなたの憤怒、ごもっともにも存じます! その上あなたは天刑病です! それに対する無限の怨恨、それが凝って人の世のあらゆる物を咒咀なさる....
痴人の復讐」より 著者:小酒井不木
かにされて居らないのです。日本でも、西洋でも、むかしこの病は「不治」と見做され、天刑病の一種として医治の範囲外に置かれました。近頃では、初期の緑内障ならば、手術....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
病弊はある何かの制度から起こったものではない。それは、贅沢《ぜいたく》にとりつく天刑病であり、富と知力とにたかる寄生虫だ。やがて滅びてしまうだろう。」 「君たち....
鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
は永久納谷家へは帰らなかったそうな。しかし伝うるところによれば、この人の病気は、天刑病ではなく、やや悪質の脱疽に過ぎなかったということであり、そうしてこの人は、....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
丁堀を通って近江屋へ買いに行ったあの牛蒡と生姜はなんですい?」 「妙薬よ。」 「天刑病のでございますかい?」 「誰が天刑病だ?」 「犯人。」 「はっはっは、間抜....