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天地人
「天地人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天地人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
昔に返すはこの盾の力である。この盾だにあらばとウィリアムは盾の懸かれる壁を仰ぐ。
天地人を呪うべき夜叉の姿も、彼が眼には画ける天女《てんにょ》の微かに笑《えみ》を....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
むるようになる。我々は何を為すべきか、何処に安心すべきかの問題を論ずる前に、先ず
天地人生の真相は如何なる者であるか、真の実在とは如何なる者なるかを明《あきらか》....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
倒語を用いられしことは書紀にも見えておるが、後世この法が近江の甲賀に伝えられて、
天地人の和を以って行われたのが、甲賀流忍術である……」 云々と、忍術の講義をは....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
事の絵画の構図と構成は第一の条件として安定を求めている。そして統一である。昔から
天地人といって、少々先端的な例ではないが、
天地人の構図はあらゆる方面にも用いられ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
を、三つと刻んだはおかしいが、数え年のサバを算んで、私が代理に宿帳をつける時は、
天地人とか何んとか言って、禅の問答をするように、指を三本、ひょいと出してギロリと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
置くことは、むしろ堪え難いことです。
但し一人の子供が泣こうとも、笑おうとも、
天地人間《てんちじんかん》の静かなことは一層静かで、これも豊太閤の豪邁《ごうまい....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
り。禹の事業の特性は地に關する點にあり。 これらの點より推さばこの傳説作者は、
天地人三才の思想を背景にして、之を創作せるものなるべく、漢人殊に儒教が天子に望む....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
と顫えた。しかし恐怖の顫えでは無く、それは怒りの顫えであった。 「巽から始まった
天地人の筋、一つは坤兌の間を走り、一つは乾に向かっている。最下の筋は坎を貫く!」....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
。……が、まずそれはよいとして、ここに不思議なタコがある。と、いうのは三筋の脉、
天地人の三脉に添って、巽の位置から乾の位置まで斜めにタコが出来ている。さあ、この....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
るが、分解も何も差し許さず、講釈も何も超越して、序破急を一時に行なうと云おうか、
天地人三才を同時にやると云おうか、疾風迅雷無二無三、敵ながら天晴れと褒めたくなる....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
いて、「人相手相家相|周易」などという文字が書かれてあって、十二宮殿の人相画や、
天地人三才の手相画が、うまくない筆勢で描かれてもいた。それさえひどくほぐれている....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
しょう》が万年青《おもと》の鉢を並べた縁先《えんさき》へ小机を据え頻《しきり》に
天地人《てんちじん》の順序をつける俳諧《はいかい》の選《せん》に急がしい処であっ....
「古事記」より 著者:太安万侶
で思いまするに、今上天皇陛下(元明天皇)は、帝位におつきになつて堂々とましまし、
天地人の萬物に通じて人民を正しくお育てになります。皇居にいまして道徳をみちびくこ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
や設備の上に欠陥があるとか、あるいは城内の人々が協力心を失っているとか、いわゆる
天地人三才の徳に欠けたところがありました。秀吉は天才の直覚力をもって、この欠点を....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
んすふう》この料理は英国風《えいこくふう》と一々その味を判定するだろうね。活花に
天地人《てんちじん》の原則がある通り食物には生理上の原則がある。君は活花の原則を....