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天壇
「天壇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天壇の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
云われる堯帝の、娘だったという因縁にもよるのである。 ところで、北京に遊んで、
天壇の圜丘の上に立った時、ふと私の胸中に右の歌が浮んできた。 圜丘は
天壇の主体....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
の概があり、周囲に広い公園地帯をめぐらしている。外城もまた広大な植林地のなかに、
天壇の紫瓦朱壁の堂宇が聳えている。市内を歩いて、少しく視野のきく処に出れば、この....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
念的建築のうち、最も有名な万寿山も旧紫金城も、その風趣に於ては、さほど有名でない
天壇に及ばない。
天壇のうちでも殊にその圜丘は現代人の心をも打つ魅力を持っている。....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
探求などもなされていまして、例えば詩を見ましても、※和園の輪奐を醜悪とするもの、
天壇の圜丘を讃美するもの、中央公園の円桶に飼育されてる金魚を憐れむもの、太廟の林....
「祭りの夜」より 著者:豊島与志雄
には三年ばかりいたきりで、大して面白い話を持ち合わせてもいない。紫金城、万寿山、
天壇、公園、市場、芝居、槐の並木……そんなことばかりで、それももう話しつくし、そ....
「二つの松川」より 著者:細井吉造
氾濫していた。だのにりっぱな道が尽きて磧に下りついたころには、西南から流れる雲が
天壇を隠蔽《いんぺい》して湿った風が狭い谷の中を吹き過ぎるようになった。そして約....