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「天外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球を狙う者」より 著者:海野十三
も幾億倍も大きな或る力を原動力としている。どうだ、わかるかな」 轟博士は、奇想天外なことをいう。電気やガスなどの幾億倍も強大な原動力などというものがこの宇宙に....
金属人間」より 著者:海野十三
、あっちにもある、こっちにもあるというかびくさい綱わたりとはちがい、すこぶる奇想天外《きそうてんがい》、大々奇抜《だいだいきばつ》なる綱わたりでございまする。そ....
地球要塞」より 著者:海野十三
ますます濃く、そして大きく拡がっていくのであった。祖国日本が、そのままそっくり、天外にとび去ったのではないかと、妙な錯覚を起したくらいであった。 三十分ばかり....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
しい方面にむかって、どんどんきりひらいていかねばなりません。深い科学研究と、奇想天外な発明を一刻も早くつみあげていかないと、私たちも私たちの国も、とつぜんおそろ....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ら大てい知っています」 「ふーむ」 幕僚は、びっくりしたように、うなった。あの天外の火星で、毎日地球のラジオを聞いて研究している者があるとは知らなかった。 「....
獏鸚」より 著者:海野十三
もいうか、とにかく大困難を一瞬間に征服したというような凱歌が籠っている。正に奇想天外の一大事件がもちあがったのだ。それは如何なる大事件であろうか? ところがその....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
書に対しても、亦絶対服従を要する。……かかる為態では経典の片言隻語を捕えて、奇想天外の教義教条が、次第に築き上げらるる筈ではないか。 われ等の態度は、全然これ....
」より 著者:織田作之助
ためしばしば人にきらわれた。助言をしたといってはその男と一週間も口を利かず、奇想天外の手やと言って第一手に角の頭の歩を突くような嫌味な指し方をしたり、賭けないと....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
振動をうけ、実に不思議千万な動作を演ずる事がある。それなんだよ支倉君、そこに奇想天外な趣向を盛る事が出来れば、或は推摩居士がいきなり逆立ちして、あの孔雀の趾跡を....
勝負師」より 著者:織田作之助
性格、たとえば一生一代の負けられぬ大事な将棋の第一手に、九四歩突きなどという奇想天外の、前代未聞の、横紙破りの、個性の強い、乱暴な手を指すという天馬の如き溌剌と....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
海の水の漏れる穴』という意味だ」 土人の言葉には、ひじょうに幼稚な表現だが奇想天外なものがある。この“|〔Dabukku_〕”などもその一つ。直経百海里にもわ....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
金属ソジウムの函にこの水が一度に懸るようにすればよい。 それに、これは全く奇想天外の名案だと思うが、この一切の装置を、お葬式に使う花筒のなかに仕掛けるのだ。ど....
私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
ベン・ターピン、メーベル・ノーマンド等数えきれぬほどの喜劇スターが現れ明朗な奇想天外のギャグには抱腹絶倒したものである。まったく胸のすくような明るい喜劇で、ここ....
西航日録」より 著者:井上円了
ンベイ滞在中は間島氏の友誼の厚き、よく百事に注意し、ほとんど至らざるところなく、天外万里の地にありて、本邦同様に、気楽に安心に愉快に正月を迎うることを得たるは、....
」より 著者:織田作之助
に関するとまるで人間が変り、助言をしたと言ってはその男と一週間も口を利かず、奇想天外やといって第一手に角頭を八六歩と突くような嫌味な指し方をしたり、賭けないと気....