天孫[語句情報] »
天孫
「天孫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天孫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
造顔術元祖と云えよう。 大雷の後胤は、出雲氏となって出雲に伝わり、出雲朝廷から
天孫に仕え、さらに子孫相継いで大和朝廷に歴仕した。そうして中国朝鮮から渡った造顔....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
廿八日、又一出征の報あり。 此際に左の希望を企てたり。 積善社趣意書 維昔
天孫豊葦原を鎮め給いしより、文化|東漸し、今や北海|辺隅に至る迄億兆|斉しく至仁....
「水の女」より 著者:折口信夫
る殿に、おとずれるまれびとを待っていることを、示すことにもなっていたのであろう。
天孫又問ひて曰はく、「其秀起たる浪の穂の上に、八尋殿起てゝ、手玉もゆら神の女等、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
滑稽で、おまけに最も深く伊勢と縁のあるのが猿田彦という人物だ。 神話によると、
天孫降臨の時、天のヤチマタという辻に立っていたのが猿田彦。身の丈七尺、鼻が七寸、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
にざわめき立っているのがこの一ヶ所であるのを知れば、書紀成立の重大な理由の一ツが
天孫たる天皇家の日本の首長たる神慮や定めを創作するにあったというその最も生々しい....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
重大きわまる土地であります。 隣りの信濃はタケミナカタの神がスワ湖へ逃げてきて
天孫に降参したという国ゆずり事変の最後の抵抗地点で日本神話では重要なところだ。と....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
につき、曩時の研究の結果をここに繰り返さざるべからず。曰く、 一、東国に移住せる
天孫種族の民の子孫 二、蝦夷とこれらの移住民との雑婚より生じたるものの子孫 三、....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
ている事とは思われるが、しかもなお時に余輩とは違った意味に解し、「日本民族」即「
天孫民族」と考えているものも、世間には少くない様である。 日本民族すなわち
天孫....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
他の皇別諸氏との間に区別の存在を認めているのである。案ずるに、ヒトとは日本語もと
天孫民族を意味し、さらに先住民族及び帰化民族の、これに同化融合して成り立った日本....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
的を以てでなくとも、事実上屍体を焼くという事は、太古以来行われていたに相違ない。
天孫|瓊々杵尊の妃|木花開耶姫は、無戸の産室に籠って火を放って自ら焼かれたとある....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
く存する事を示したものと解せられる。 我が神代の古伝説によっても、天津神系統の
天孫民族は現界を掌り、国津神系統の先住民族は、幽界の事を掌ると信ぜられていた。大....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
島国に居た先住の土人なり、後に海外から多数に移住して来た帰化人なりが、ことごとく
天孫民族の暖い懐に抱擁せられて、完全に同化融合し、同一の国語を話し、同一の生活を....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
政策としては最も当を得ているかも知れん。」とまた一人がいった。 「だが、出雲系と
天孫民族とはどうしても僕も同種属ではないと思う。素盞男命からして併合政策として、....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
れは日本民族もしくはその要素をなしているものの故郷たる海外の何処かであると考え、
天孫降臨ということがあると、それはその民族がいわゆる高天原の故郷から日本のどこか....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ます。これにも論拠はありますが、今は略します。ともかくも先住土着人の多くいた中に
天孫民族が渡来した。そしてそれに接触した人々は、段々その方の風俗に化せられて、う....