天恩[語句情報] » 天恩

「天恩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天恩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
生路を開くあり 日月光の覆盆を照すなし 貧者何に縁ってか仏力を蒙らん 富豪容易に天恩を受く 早く善悪|都て報なしと知らば 多く黄金を積んで子孫に遺さん 詩が出....
鵞鳥」より 著者:幸田露伴
及び学校諸員はもとより若崎のあの夜の心の叫びを知ろうようは無かった。 しかし、天恩|洪大で、かえって芸術の奥には幽眇不測なものがあることをご諒知下された。正直....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
酒肴を宗祇法師に下さるることになった。これもまた実隆の伝達によったので、翌日宗祇天恩の有り難きを謝し、かつ挨拶のため実隆邸を訪い、天恩の一荷を頒ちて、もって当座....
だいこん」より 著者:久生十蘭
行目にあの方の名を書いて、日比谷で戦犯追究国民大会をやるんだっていってるわ」 〈天恩ノ然ラシムルトコロニヨッテ〉栄爵を賜った華族の端っくれの子爵の娘がナチス遊び....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
からして仏様側が手酷しくやられた余波から起った事柄であります。 本所の五ツ目に天恩山|羅漢寺というお寺がありました。その地内に蠑螺堂という有名な御堂がありまし....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
いを正し、誠実を旨として、各自に行いのみだらでないよう、この名称に恥じないよう、天恩の有難いことを思うて身を慎み行いを励まなくてはならない……」という意味のこと....
三国志」より 著者:吉川英治
じて、何事かと、参内いたしましたところ、思いがけなく、錦の御衣と玉帯とを賜わり、天恩のかたじけなさに、実は、気もそぞろに、私第へ退がって参ったところです」 「ほ....