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「天授〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天授の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
。これまでは宗玄をはじめとして、既西堂《きせいどう》、金両堂《こんりょうどう》、天授庵《てんじゅあん》、聴松院《ちょうしょういん》、不二庵《ふじあん》等の僧侶《....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
を失ってしまうだろう。世の中を見渡すと、何百万、何千万の人々が、こんな生活にその天授の特異な力を踏みしだかれて、むなしく墳墓の草となってしまったろう。それは全く....
五月のことば」より 著者:宮本百合子
、もとより氏の自由である。けれども、川端康成が三月号の『文学界』に発表している「天授の子」をよめば、現代の文学者が、その理性と人間的な感覚とを日本人の運命とその....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
。あのような重大問題を論ずるに当りては、われ等とても、勢い多少の昂奮を免れない。天授の神律に対する絶対服従の必要を、地上の人類に強調せんとする時、うっかり霊媒の....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
集』である。 それからまた二十年あまり経て、『新後拾遺集』が成った。永和元年(天授元年)六月|後円融院が二条|為遠に撰集の勅命を下され、八月以後それに従事した....
三国志」より 著者:吉川英治
にたしなめられた。 「大将の一身は、三軍の生命です。もうあなたは、中軍にあって、天授のお姿を、自重していなければいけません」 「そうか」 孫策は、諫めをきいて....
三国志」より 著者:吉川英治
趙雲は狂喜した。 かかる有名な宝剣が、はからずも身に授かろうとは。 「これは、天授の剣だ」 背へ斜めにそれを負うやいな、趙雲はふたたび馬へ跳びのって、野に満....