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天暦
「天暦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天暦の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
交りは珍らしや」と愚弄されるのも癪に触る。その上、素朴な一般武士の頭には、延喜|
天暦の昔に還らんとする、難しい王政復古の思想など、本当に理解される訳はないのであ....
「申陽洞記」より 著者:田中貢太郎
元の
天暦年間のことであった。隴西に李生という若い男があった。名は徳逢、年は二十五、剛....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
弾きされていました。 そういうわけで、身代もだんだんに衰えて来ましたので、元の
天暦年間、李は自分の郷里を立ち退いて、桂州へ行きました。そこには自分の父の旧い友....
「旅愁」より 著者:横光利一
より十日先だと矢代は思い、なお基経のむすめの穏子の方の忌日も調べてみると、これも
天暦八年、正月四日となっていた。
これらの忌日の近さには別に意味があるわけでも....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
更にみるべからずなどいはんものか。明治の世の衣類、調度、家居のさまなどかゝんに、
天暦の御代のことばにていかでうつし得らるべき。それこそは、ことやうなれ。」 こ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
夫を外征にやって、その間に帝《みかど》に奪われた田狭の妻――の名もある。
延喜
天暦の頃の才媛にも悪女が多い。
頼朝の政子も――秀吉の淀殿も――家康の築山殿も....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
年は皇紀二千五百二十年じゃによって、今より千年の昔は――さよう――延喜《えんぎ》
天暦《てんりゃく》の頃になり申すかな」
「ははあ」
と金茶金十郎が感心して、
「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、他統に譲ってよいものか。……のみならず、こんな皇室の在り方も正し、王政を延喜、
天暦の古制に還して、鎌倉のごとき醜武者の府は、これを一|掃せねばならぬ」 これ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、頼朝や北条幕府のごときものは絶対につくらず、万機、天皇の直裁とし、遠い延喜、
天暦の制に復古する以上、もっと積極的に、後世の新例をどしどし立てて行くべきである....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
王朝の昔に復さんとの叡慮も御無理ではございませんが、いかんせん、世は変ッて、延喜
天暦のむかしの比ではありませぬ」 「なにが、むかしの比でないか」 「御覧じませ。....