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天津
「天津〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天津の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ゃありません。外交官の夫の転任する度に、上海《シャンハイ》だの北京《ペキン》だの
天津《テンシン》だのへ一時の住いを移しながら、不相変《あいかわらず》達雄を思って....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
く、この探険を断念はしなかったのである。だがもしここに乗組員の一人である理学士|
天津ミドリ嬢が苦心の結果作りあげた世界に珍らしい電子望遠鏡という名の新型望遠鏡が....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
うな、渋の大傘を畳んで肩にかついだのが、法壇の根に顕れた。――これは怪しからず、
天津乙女の威厳と、場面の神聖を害って、どうやら華魁の道中じみたし、雨乞にはちと行....
「死者の書」より 著者:折口信夫
にしてしまった。その頃になって、天真宗豊祖父尊様がおかくれになり、御母 日本根子
天津御代豊国成姫の大尊様がお立ち遊ばした。その四年目思いもかけず、奈良の都に宮遷....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いことは申すまでもなけれど、さりとて全く跡方もないというのではありませぬ。つまり
天津日継の皇子彦火々出見命様が、姉君の御婿君にならせられた事実を現世の人達が漏れ....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
質に取られたら、幸福な家庭はすぐに不幸な家庭になってしまう。そうかといって上海、
天津の租界へ置けば家賃が高い。じゃ外国へ置くとしたらいい笑い話だ。雲南、貴州は交....
「一寸怪」より 著者:泉鏡花
、何だか変な動物が時々来るよといっておったそうである。 同じ様に、越前国丹生郡
天津村の風巻という処に善照寺という寺があって此処へある時村のものが、貉を生取って....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
空だって、結びめを蝶々にしたろう。裸体でそいつを引背負ったって、羽の生えた処は、
天津風雲の通路じゃないか。勿体なくも、朝暗いうちから廊下敷居を俯向けに這わせて、....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
ずるに我が天孫民族の国家の発展は、「豊葦原の瑞穂国を安国と平けく治ろしめせ」との
天津神の依ざしを受けたものだとの、確乎たる信念のもとに行われた。したがって先住民....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
いる石城山上のこの遺蹟はすなわち国造祖先の神奈備で、石城神社はすなわち国造の祖神
天津彦根神を祀ったものと解すべきが至当であろう。既に故栗田博士もその神祇志料に石....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
く笑ってすます程度のものではあるが、これを民族上より観察すれば、我が国において、
天津神の系統と国津神の系統とが、渾然融和して区別なきに至った道筋を示すものとして、尊重せねばならぬものではあるまいか。....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
のの後裔に多く存する事を示したものと解せられる。 我が神代の古伝説によっても、
天津神系統の天孫民族は現界を掌り、国津神系統の先住民族は、幽界の事を掌ると信ぜら....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
故国に別るる歌があります。
久方の月のかつらのをりを得て
帰りやすらん
天津日国に
郷里の親友信者が波間のボート中より各自に帽子あるいはハンカチーフ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
してよろしい。我が日本の国には、神様に天神・地祇という区別がありまして、すなわち
天津神・国津神ですが、その
天津神とは高天原の神様、すなわち天孫民族の祖神と仰ぐ神....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
、北京、ロンドン、東京、パリー、南京、ベルリン、上海、京都、大阪、ニューヨーク、
天津、マルセーユ、香港、横浜等々、世界中の名が書いてあります。中には余り人に知ら....