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「天災〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天災の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
》の住民は禍《わざわ》いなるかな。天公|桂《かつら》内閣の暴政を怒《いか》るか、天災地変は年一年|甚《はなはだ》しくなる。国家のため実に寒心に堪えぬ次第ではない....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
と、褒めそやす者さえあった。が、人々はこの二人を死せしめた原因を、ただ不可抗力な天災だと考えていた。一種の避くべからざる運命のように思っていた。 二人が前後し....
第五氷河期」より 著者:海野十三
のか」 「そういうわけでもないのですが、しかし、あまりとっぴな話ですからね」 「天災は、すべてとっぴなものだ。人類は、自分たちのもっている知力を過信している。ま....
予報省告示」より 著者:海野十三
の生物的弱点により生存を脅されるに至り、殊に彼らの無反省な本能主義は、このような天災に対する用意を欠いていたので、第五氷河期の襲来は彼らにとって致命的打撃である....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
の場合にあたって、係累の多い者ほど、惨害はその惨の甚しいものがあるからであろう。天災地変の禍害というも、これが単に財産居住を失うに止まるか、もしくはその身一身を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まった。 神田三河町の半七は、子分の庄太からこの報告をうけて首をかしげた。 「天災といえば仕方もねえが、そう立てつづけて一軒の家に祟るのもおかしいな。その重吉....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
。どういうわけで絶滅したのか。おそろしい流行病にやられたか、洪水や氷河期のような天災でやられたのか、とにかく何かのおそろしい事件のために絶滅したらしい。しかも、....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
たちは、帆村の報告した「ミミ族会見記」をうたがいだし、相ついで起る騒動も、じつは天災であって、ミミ族などという、宇宙生物のせいではないと力説する者さえでてくるし....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
けをくわされたであろう。駄目と分って、彼は大憤慨の態でそこを出たが、なにぶんにも天災地変のことであり、人力ではどうすることもできなかった。 このとき横浜市内に....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
れが明治の初年、ここらでは何十年振りとかいう大水が出たときに、小袋明神もまたこの天災をのがれることは出来ないで、神社も神体もみな何処かへ押流されてしまった。時は....
母と娘」より 著者:岡本かの子
濃い雲が散った事があるそうです。今朝は晴れて一点の雲もありません。村人達は昨晩の天災の残した跡を修理に忙がしがって居ます。愈々明日は巴里へ帰ります。イボギンヌの....
迷信解」より 著者:井上円了
、方位の迷信である。その迷信は、建築、移転等に鬼門を犯し方位に逆らうときは、必ず天災、病死等の災害ありと信じておることじゃ。まず、鬼門の説明より始むるに、そのこ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
あるを知らず。 英国の民間に行わるる暦書あり。毎年これを頒布して、その翌年中の天災地変、毎日の吉凶禍福を前定す。しかしてこれを前定するの法は、古代の天文学家の....
西航日録」より 著者:井上円了
慨のあまり、左の七絶をつづる。 講堂一夜為風頽、再築功成復化灰、遺恨禍源猶未尽、天災漸去又人災。 (講堂は一夜にして風のために倒壊し、再び築いて竣功したとたんに....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
せんばかりの地方がかなり沢山あるようです。これは何によってそうなったのでしょう。天災地変に因るのは別として、大抵は都会生活の行きづまりが倍加して田舎生活に響いた....