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天災地変
「天災地変〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天災地変の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
》の住民は禍《わざわ》いなるかな。天公|桂《かつら》内閣の暴政を怒《いか》るか、
天災地変は年一年|甚《はなはだ》しくなる。国家のため実に寒心に堪えぬ次第ではない....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
の場合にあたって、係累の多い者ほど、惨害はその惨の甚しいものがあるからであろう。
天災地変の禍害というも、これが単に財産居住を失うに止まるか、もしくはその身一身を....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ててもって高しとなす」ものではなかったのである。 現行の監獄法第二十二条にも、
天災地変に際して、他に護送避難の遑《いとま》がない時は、一時囚人を解放し、二十四....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
けをくわされたであろう。駄目と分って、彼は大憤慨の態でそこを出たが、なにぶんにも
天災地変のことであり、人力ではどうすることもできなかった。 このとき横浜市内に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なくても疑ってみたくなるではございませんか」 「人間界のもろもろの幸や、不幸や、
天災地変といったものを、人間が人間だけの眼で、限りあるだけの狭い世界の間だけしか....
「環礁」より 著者:中島敦
島々に比べてタロ芋の産出は豊かだし、椰子も麺麭樹も良く実り、食料は余る位だ。別に
天災地変に見舞われた訳でもない。では、何故《なぜ》だ。何故、赤ん坊が生れないか。....
「現場の写真」より 著者:小酒井不木
こらねばよいがなどと、時々私を気味悪がらせておりました。けれども、幸いに、大きな
天災地変もなく、五月に入ってからは急に暖かくなって、実験室の前の躑躅が一時に咲き....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
あるを知らず。 英国の民間に行わるる暦書あり。毎年これを頒布して、その翌年中の
天災地変、毎日の吉凶禍福を前定す。しかしてこれを前定するの法は、古代の天文学家の....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
せんばかりの地方がかなり沢山あるようです。これは何によってそうなったのでしょう。
天災地変に因るのは別として、大抵は都会生活の行きづまりが倍加して田舎生活に響いた....