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「天然記念物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天然記念物の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、風俗制度の古えを察するに大害あること、かくのごとし。 第八、合祀は天然風景と天然記念物を亡滅す。このことまた史蹟天然物保存会の首唱するところなれば、小生の蛇....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
、栄える新道はますます守り育てて盛んにすべきであるが、古道の村山を史蹟としても、天然記念物としても、純美なる森林風景としても、保存の方法を講ぜられんことを望む。....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
は請合だと言われている。 私の住んでいる西宮をあまり離れていない六甲村に、今度天然記念物となった大きな樟樹がある。幹の周囲三十八尺六寸、根もとの周囲六十四尺に....
椎の木」より 著者:豊島与志雄
、家政婦として働くようになった。そして神明町の椎の木は、それから数年後、現在も、天然記念物として市の管理に属し、生々としている。....
桜の園」より 著者:神西清
……(小曲を口ずさむ)どうせ同じことさ…… ピーシチク登場。 ロパーヒン よう、天然記念物! …… ピーシチク (息を切らして)やれやれ、まあ一息つかしてくださ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
佐の三度栗と同様なものがあって、昭和六年の秋私が同国へ赴いたとき土地の人がそこを天然記念物保護地にしたいとの希望で、私の意見を求められたことがあったが、私は言下....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
あるものではない。東京付近では、かの田島《たじま》の原にたくさん咲くので、そこは天然記念物に指定せられている。また信州〔長野県〕軽井沢の原にもあり、また遠く九州....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
落ちて来て、七里の道も、恍惚たる一ときのまに通ってしまった。途中で、ちょっと見た天然記念物とかの獅子岩などはなくもがな。 熊野川を渡る。長橋を堺として、都会の....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
昨年十一月に始めて出羽の踏査に着手したその続きを、この春の休暇中にやってみたいと思っている折から、山形県史蹟名勝天然記念物調査委員会の開会式が行われるので、やって来ぬかと理事官の有吉君から言っ....
洛北深泥池の蓴菜」より 著者:北大路魯山人
にある植物には、世界のどこにもないというような珍草がたくさんあるとのことである。天然記念物として大学で保護しているようだ。かかる池だから、じゅんさいもまた余所の....