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「天狗党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天狗党の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の応援を得たためと、形勢を観望していた土民の兵を味方につけたためであった。一方、天狗党では、幹部として相応名の聞こえた田中|源蔵が軍用金調達を名として付近を掠奪....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
。辻々には彼の首が百両で買い上げられるという高札まで建てられた人だ。水戸における天狗党と諸生党との激しい党派争いを想像するものは、直ちにその侍の位置を思い知るで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は近藤のものであろう、なりゆきに任せて、拙者は黙って見ている」 芹沢鴨は水戸の天狗党の一人です。芹沢鴨とは変名で、実は木村|継次《つぐじ》という。同じ水戸の山....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ってな」 「筑波山の騒ぎとは?」 「それも知らないのか。水戸の家老武田耕雲斎が、天狗党というのを率いて乱を起した、それやこれやで拙者は関東と京都の間を飛び廻って....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
。 当時諏訪藩は佐幕党として、勤王派に睨まれていた。で安政年間には有名な水戸の天狗党が、諏訪の地を蹂躪した。又文久年間には、高倉三位と宣る公卿が、贋勅使として....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
供たち/お咲/吉坊/その他 植木村の女たち 暴徒六人 下妻の瀧次郎 その息子瀧三天狗党の今井/早田/井上/水木/その他 男一、二 士一、二 吉村軍之進 鳥追 行....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
めた。 元治元年三月二十七日筑波山に立籠った武田耕雲斎《たけだこううんさい》の天狗党《てんぐとう》が同年四月三日日光に向う砌《みぎ》り、途中から脱走して江戸へ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
功は幕末に頂巓に達し、江戸一の大富限者として第一に指を折られた。元治年中、水戸の天狗党がいよいよ旗上げしようとした時、八兵衛を後楽園に呼んで小判五万両の賦金を命....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ガタ顫え出す) 仙太 水戸、天狗組一同! ほだて! するてえと、いまの士の人達、天狗党の人たちだ! 段六 どうしべえ、俺、おっかなくなって来た! どうしべえ、仙....
加波山」より 著者:服部之総
つながったところのブルジョア的生産関係と交通関係に――関東においては坂下門事件・天狗党の幕末から福島・加波山・秩父・静岡の明治十年代自由党左派の決起に及ぶ一連の....
黒船来航」より 著者:服部之総
した紀州の浜口梧陵《はまぐちごりょう》、尾張の林金兵衛《はやしきんべえ》あるいは天狗党にはせ参じようとした河野広中《こうのひろなか》、その他文久年間の過激攘夷決....