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天狗連
「天狗連〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天狗連の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ち去り、庭から墻を乗り越えて、その夜のうちに身を匿したという。これが当時の水戸の
天狗連だ。 水戸人の持つこのたくましい攻撃力は敵としてその前にあらわれたすべて....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ったかは、五年の天井裏からはい出してようやくこんな日のめを見ることのできた水戸の
天狗連の話にもあらわれている。その侍は水戸家に仕えた大津地方の門閥家で、藤田小四....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
初めたのでありました。 花川戸の方も、所柄、なかなか富本が流行りまして、素人の
天狗連が申し合せ、高座をこしらえて富本を語って大勢の人に聞かせている(素人が集ま....
「寛永相合傘」より 著者:林不忘
職のほうが成善派よりもすべてにおいて二点だけ甘かったものだ。 こういうわけで、
天狗連が点取りを争うのだから、ともすれば荒っぽくなる。 しかも今日は若侍のより....
「高浜虚子著『鶏頭』序」より 著者:夏目漱石
買物に出ると途中で引かかる。交番の前で鼠《ねずみ》をぶら下げて居る小僧を見たり、
天狗連《てんぐれん》の御浚《おさら》えを聴いたりして肝腎《かんじん》の買物は中々....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
とらは金持ちとちがって一文無しで叩き上げた筋金入りの腕前。生馬の目玉をぬく江戸の
天狗連を総ナメのアンチャンだ。二目はおろか三目でも負かしてみせらア。アッハッハ。....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
た。 「シャーイ……シャーイ……」 赤と青と提灯の灯が揺れ、拙《つたな》い字で
天狗連らしいちぐはぐな落語家の名前が、汚れた庵《いおり》看板の中にでかでかと書か....