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「天球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天球の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
したら、太陽系というもののかなり正しい概念が得られたに相違ない。恒星をちりばめた天球はどうかというと、これもまた巨大な中空の球であって同じ中心火のまわりを回って....
春六題」より 著者:寺田寅彦
一 暦の上の季節はいつでも天文学者の計画したとおりに進行して行く。これは地球から見た時に太陽が天球のどこに来ているかという事を意味するだけの事であるから、太陽系に何か大きな質....
シグナルとシグナレス」より 著者:宮沢賢治
《ゆめ》の水車のきしりのような音」 「ああそうだ。あの音だ。ピタゴラス派《は》の天球運動《てんきゅううんどう》の諧音《かいおん》です」 「あら、なんだかまわりが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見て帰った晩年の山楽が、池田新太郎少将のこしらえた京都妙心寺の塔頭《たっちゅう》天球院のために、精力を傾注しているのは面白いじゃないか。京都へおいでたら、智積院....
方則について」より 著者:寺田寅彦
たその引力の方向が区々であるために総和は幾何学的の和である。仮りに恒星の全質量が天球上に一様に分布されているとすれば総和は零となる。これに反して恒星が地球を通ず....
歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
に入ると云っていたが、今から二千年前ギリシアのヒッパーカスは昼夜平分の日に太陽が天球の上に見える位置すなわち秋分点は少しずつ西の方へ変って行くという事を発見した....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
と思うと、その輪形は、いつか澄んだ碧みを加えて、やがては黄道を覆い、極から極に、天球を涯しなく拡がってゆくのだ。 いまや、岬の一角ははっきりと闇から引き裂かれ....
水仙月の四日」より 著者:宮沢賢治
雪は青じろくひかりました。空もいつかすっかり霽《は》れて、桔梗《ききょう》いろの天球には、いちめんの星座がまたたきました。 雪童子らは、めいめい自分の狼《おい....