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「天空〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天空の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
士の最後ほど奇々怪々なるものはなかったのである。じつに博士は、一塊の宇宙塵として天空にその姿を消されたのであった。地球が生れて八十億年、その間にどのくらいおびた....
宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
建物が頭を出していたが、それとはまた別に一棟、すばらしく背の高い白壁づくりの塔が天空を摩してそびえていた。それは遠くから見ると、まるで白い編上靴を草の上において....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
間の無限性に関してリーマン及びヘルムホルツ/恒星の数は無限か/暗黒な天体や星雲が天空一面に輝くことを阻止する/物質の不滅/スピノザ及びスペンサーの説/ランドルト....
階段」より 著者:海野十三
骨が痛くなるほど随分と高かった。なんとなく、「ジャックと豆の木」の物語に出て来る天空の鬼ヶ|城にまでとどく豆蔓の化物のように思われた。螺旋階段の下には事務室へ通....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
意しておく。 晴夜にして、既に十一日過ぎの三日月は東天にかかり、星はきらきらと天空に輝き、寒々としている。高射砲が鳴りだした。 離室への廊下から東南の方を見....
怪星ガン」より 著者:海野十三
いたが、その星が、左のほうからだんだん消えていくのであった。まるで大きなひさしが天空を横にうごき、星の光りをかくしていくようであった。 すわ、大異変! ....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
くされた人工空気が送り込まれ、空気イオンも至極程よき状態に保たれてあったために、天空を遥かに高く飛んでいながらも、僕たちの生活は一向地上の生活とかわらない楽なも....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
から出てくるか。これは今のところ謎のまま残されています。しかし地球以外のはるかの天空からやってくる放射線であることだけは分かっています。だから宇宙線といわれるの....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
のように荒れ狂った。鼻をつく硝煙、真赤な火焔、ひっきりなしの爆音、それに呼応して天空高くとび上る大水柱! あたりは闇黒と化し、天地も瞬間にひっくりかえったかと思....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
空間と底知れぬ暗黒とが現われて、太陽を消し、足もとから大地を奪って、頭の上からは天空を消してしまった。これほどに冷え切って、心を痛くさせるものが又とあるであろう....
不周山」より 著者:井上紅梅
ち上り、その丸々した精力の満ち溢れた臂を伸ばして、天に向かって大きな欠伸をした。天空はたちまち一変して、不思議な肉色に変り、暫くの間は、彼女がいるところさえも判....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
へ世帯を持ったのであった。彼はなんらきまった職もないらしく、毎日沼岸の丘の上から天空を眺めて日を送っていた。女房が一人で袋張りをしたり、子供の玩具の風船をこしら....
西航日録」より 著者:井上円了
して泡となり、飛んで雪となり、北風これを吹きて片々空中に舞わしむ。あたかも綿片の天空に散ずるがごとし。また奇景なり。一見すこぶる壮快を覚ゆ。当夕、ベルファストに....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
多趣、万灯影裏一峰尖。 (遼湾の風浪は夕方になっておだやかとなり、すずしげな月が天空にあって鎌のような形をみせている。夜になってみればこの港のあたりはかえって趣....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
ひどく疲労を感ぜしめられる。それは既に長距離を歩いて来た為ばかりではない。南方の天空へ廻って来た日輪は、南面の山腹へ対して万遍なくその光を直射しその熱をふりそそ....