天竜寺[語句情報] » 天竜寺

「天竜寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天竜寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
と嵐山《らんざん》に行く。「あれだ」と甲野さんが云う。二人はまた色の世界に出た。天竜寺《てんりゅうじ》の門前を左へ折れれば釈迦堂《しゃかどう》で右へ曲れば渡月橋....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
せんでした。御承知の通り、あすこには玉川の上水が流れて居りまして、土手のむこうは天竜寺でございます。その土手下に一本の古い松の木がありますが、主人は自分の帯を大....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、きょうは袂涼しいのを通り越して、単衣の襟が薄ら寒いほど冷たい風がながれて来た。天竜寺の暮れ六ツをきいて喜右衛門は夕飯をくっていると、昼間の草履取りが再び野島屋....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は、さすがに気味を悪がって唯ながめているばかり。そのうちに夏の日も暮れかかって、天竜寺の暮れ六ツがきこえる頃、そこへ一人の若い娘が来ました。 娘は十四五で、武....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
の九月|二日に五十三歳で死去いたしました。墓は孝徳院長譽義秀居士と題して、谷中の天竜寺に残ってございます。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》の間《かん》に見せたことは幾度もありませんでした。 東海道の天竜川のほとりの天竜寺で米友は、心ならずも多勢を相手にして、その盗人《ぬすびと》の誤解から免《の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とも聞いている」 「その小天竜と中の町の間に大きな寺があらあ」 「なるほど」 「天竜寺という名前だけは知っていらあ、宗旨《しゅうし》は何だか知らねえ」 「それが....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に気がついて、堂守の尼さんが、次のような一条の物語を語って聞かせてくれました――天竜寺に、若い一人の美僧があって、それが門番の美しい娘と出来合ってしまった。二人....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
贈られ候人々は烏丸大納言資慶卿、裏松宰相資清卿、大徳寺清巌和尚、南禅寺、妙心寺、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺|並びに南都興福寺の長老達に候。 明日切腹候場所....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
。」と私は尋ねた。 「狩野と菅と三人で叡山へ登った事と菅の案内で相国寺や妙心寺や天竜寺などを観に行った位のものです。」と氏は答えた。 「お寺ばかりですね。」 ....