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天竜川
「天竜川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天竜川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
字を用いる、高地には純美なるアルプス渓谷の意味は少しもない、「河内《こうち》」は
天竜川の支流和田川の奥を八重河内というし、金森長近が天正十六年に拓いた飛騨高原川....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の空にのぼりはじめたらしい。夜空は大分明かるさを増した。 七月三十日 ◯昨夜は
天竜川口で、敵米艦隊の艦砲射撃がかなりあったらしい。 ◯きょうは早暁から艦載機飛....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
で北アルプスを今また電車で中央アルプスを見たので、一時も早く南アルプスを見ようと
天竜川の吊橋を渡って部奈へ急に登って行く。汽車の疲れと五人ほどの登山者が半時間く....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を、咄嗟《とっさ》の間《かん》に見せたことは幾度もありませんでした。 東海道の
天竜川のほとりの天竜寺で米友は、心ならずも多勢を相手にして、その盗人《ぬすびと》....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
大雪田の石の峰を超えて、三角点の下に来た、木曾山脈を西に控えて、その間の高原を、
天竜川が白く流れ、仙丈岳は渓谷を隔てて、その頂上の、噴火口と擬いそうな欠けたとこ....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
ような。十四年前のある晩に俺と夏彦とは部下を従え三隻の軍船に打ち乗って湖水を分け
天竜川を下り一人の女の愛を得ようと阿修羅のように戦ったことを! ああある時は二つ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
《おおごい》だった。 天井から、奔流《ほんりゅう》する水は、ものすごく、まるで
天竜川《てんりゅうがわ》のようであった。一郎の膝の下は、たちまち水の中につかって....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
この時、うかとしたる体に書を落す。) まだ、誰も上らないか。 侍女一 やっと一人
天竜川まで参りました。 公子 ああ、まだるっこい。賽を二つ一所に振ろうか。(手に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
浜松まで、これからざっと二十里でございますな」 「二十里、なるほど」 「大井川と
天竜川の渡し、こいつが、ちっと手間が取れましょう」 「なるほど」 「なあに、手間....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らは伊勢の国から東海道を旅をして江戸の水を呑んで来た宇治山田の米友だ。東海道には
天竜川だの大井川だのという大きな川があるんだ、こんな山ん中のちっぽけな川とは違っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《ひだざかい》の、槍、穂高、乗鞍等を雲際に望むところ。近くは犀川《さいがわ》と、
天竜川とが、分水界をなすところ。 すべてを灰色に塗りつぶした、いのじヶ原は山路....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
し、頓狂声の呼出しが蒼空《あおぞら》へ向かって黄色い咽喉を張りあげると、大凸山と
天竜川の取り組み。それへ教学院の荒法師や近所の仲間が飛び入りをして、割れるような....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
った。 彼は此時|厩の背後、竹藪の中に隠れていた。 で、キラリと眼を返すと、
天竜川の方を隙かしてみた。 いかにも此奴は幽霊船だ。人魂のような青い火が、フラ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
。やはり特攻隊に撃墜されたのだろうといっていると、七時ごろになって、機関の故障で
天竜川の川口に不時着しているという連絡情報が入ってやれやれということになった。河....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
ずれも国の鎮めなり 流れ淀まずゆく水は 北に犀川|千曲川 南に木曽川
天竜川 これまた国の固めなり 三 木曽の谷には真木茂り 諏訪の湖には魚多....