天聴[語句情報] » 天聴

「天聴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

天聴の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
皆悲しんでいるのである。朝廷でも非常にお惜しみになって、いよいよ危篤ということが天聴に達すると、にわかに権大納言に昇任おさせになった。この感激によって元気が出て....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
座の者どもより、賄賂として取り候ものの由、不届き至極。 二、諸大名官位の儀は、天聴へ奏達も有之、至って重き儀に御座|候処、金銀をもって賄賂すれば、容易く取り持....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
慮申し上ぐべき臣魂こそ挫け候え、この段、宜しく御納得給わるよう、お身より懈怠なく天聴に達せらるべく候。陛下には皇子をも持ち給わで、なお、微臣に食物をはぐくみ給う....
三国志」より 著者:吉川英治
思い上がっているものだ。しかし、黙ってわれわれが国事に尽していれば、いつか誠意は天聴にも達するだろう。眼前の利慾に怒るのは小人の業だ。われわれは、もっと高い理想....
私本太平記」より 著者:吉川英治
………」 「しかるに今日、殿には、恭順を称えて寺を出で給わず、それもそのお心が、天聴にとどいているならまだしものこと、そうでもないのに、ひとり何を守ろうとなさる....