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天色
「天色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天色の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
りであった。 元和《げんな》元年五月七日の朝は、数日来の陰天名残りなく晴れて、
天色ことのほか和清《わせい》であった。 大坂の落城は、もう時間の問題であった。....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
酔ってたまるものかい。ときにもう何時《なんどき》だろう」 夜は更《ふ》けたり。
天色沈々として風騒がず。見渡すお堀端の往来は、三宅《みやけ》坂にて一度尽き、さら....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
だけに江戸が非常にひどかった。武江年表には「十二月細雨時時降る、夜に至りて雨なく
天色朦朧たりしが、亥の二点大地俄に震ふこと甚しく須臾にして大厦高牆を顛倒し倉廩を....
「取舵」より 著者:泉鏡花
と謂えり。されどもこの日の空合は不幸にして見謬られたりしにあらざるなきか。異状の
天色はますます不穏の徴を表せり。 一時魔鳥の翼と翔りし黒雲は全く凝結して、一髪....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
は、船頭の鈴を弄する声す。亦|投綸に取りかかりたるを知る。 彼是する間に、水光
天色次第に金色に変じ、美しさ言うばかり無し。常の釣には暮色に促されて竿を収め、日....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
査表は他のすべての検査表を超越した検査法である。何となればそれによってすべての先
天色神異常者を網羅し得る如く見えるからである。なお石原表による検査は極めて短時間....