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天草
「天草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天草の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
に際しては西国《さいごく》の軍に将として、将軍家|御名代《ごみょうだい》の旗を、
天草《あまくさ》征伐の陣中に飜《ひるがえ》した。その名家に、万一汚辱を蒙らせるよ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
た去年の秋の事である。自分は最後の試みとして、両肥《りょうひ》及び平戸《ひらど》
天草《あまくさ》の諸島を遍歴して、古文書の蒐集に従事した結果、偶然手に入れた文禄....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
。 肥後熊本《ひごくまもと》の細川越中守《ほそかわえっちゅうのかみ》の藩中は、
天草とはただ一脈の海水を隔つるばかりであるから、賊徒蜂起の飛報に接して、一藩はた....
「蠅男」より 著者:海野十三
い火葬場は何処で、何町ぐらいあるネ」 「さあ、焼場で一番ちかいところ云うたら――
天草だすな。ここから西南に当ってまっしゃろな、道のりは小一里ありますな」 「ウム....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
切支丹宗徒蜂起之事 肥後の国宇土の半島は、その南方
天草の諸島と共に、内海八代湾を形造って居る。この宇土半島の西端と
天草|上島の北端....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
帝の恩寵にお縋りして安心を得ようとなされました。それをどうして知ったものか九州|
天草や南海の国々から天帝を信じる尼様達が忍び忍びにおいでなされ、お姫様と力を合わ....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
名を呼ばれた梶原九郎右衛門教之であった。 此時、九郎右衛門は十五歳、産れは九州
天草島、郡領房雪の末子であった。 豊公歿後、仕を辞し、徳川氏の代になってからは....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
一
天草騒動の張本人
天草四郎時貞は幼名を小四郎と云いました。九州
天草大矢野郷越野浦の....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
、押し進んで行く目標といえば、政治的革命という一点なのだ。由井正雪の謀反事件も、
天草島原の一揆事件も、その指導者は浪人群だった。別木、林戸の騒擾事件から、農村に....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
! ――徳川も今は三代となり平和の瑞気|充々て見ゆれど、遠くは豊臣の残党や近くは
天草の兇徒の名残り、又はご当家の御代となって取り潰された加藤、福島の、遺臣の輩、....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
ら頑丈らしい男であった。かれは茶っぽい縮のシャツを着て、麻のズボンをはいていた。
天草の生れで、弥坂勇造という男であると、丸山はこれを高谷君に紹介した。勇造は丸山....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
はどうしてもうけ取れない。そこらの曖昧茶屋に巣くっている酌婦のたぐいよりも醜い。
天草あたりから外国へ出稼ぎする女たちよりも更に醜い。くどくも言う通り、主人も奉公....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
方が本家かも知れないと私は思っている。 私は太平洋戦争のはじまる直前のころに、
天草、島原などをめぐり歩いた。
天草島原の乱を調べるためであった。有家だの口ノ津だ....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
るのでござります。 弥三郎 おまえも知っている通り、ホルトガルの伴天連が長崎から
天草へ渡り、
天草から又ここらへ渡って来て、このあいだから切支丹の教えを弘めている....
「迷信解」より 著者:井上円了
て近づくものすらないほどである。まず、わが国にて古来最も名高き怪火は、熊本県下の
天草の海上に現るる不知火である。その原因につきては、夜中蛍のごとき光を発する微細....